実力馬が多数始動する
中山記念を分析する
【Photo by JRA】
4歳の複勝率は5割に迫る
■表1 【年齢別成績】
過去10年で4歳と5歳が各4勝をマーク。特に4歳の複勝率は5割近く、かなりの確率で好走してくる。また、5歳も勝率と連対率で4歳と遜色のない数値を残している。一方、6歳と7歳も1勝ずつを挙げ、決してノーチャンスではないが、4歳および5歳が優位であることは間違いなさそうだ。
前走G1およびG3出走馬が主力
■表2 【前走クラス別成績】
前走G1で9番人気には入っておきたい
■表3 【前走国内G1出走馬に関するデータ】
前走G3は「前走3番人気以内・3着以内」が目安
■表4 【前走国内G3出走馬に関するデータ】
前走国内G3出走馬についても、ふたつのデータを見ておこう。「前走人気」は、前走のG3で1~3番人気なら合算して【3.4.1.5】と優秀。対して、4番人気以下は【0.1.1.16】と途端に好走しづらくなる。「前走着順」は、前走のG3で1~3着なら合算して【3.4.2.6】と抜群。以下、前走4~5着は過去10年に出走例がないのだが、前走6着以下は合わせて【0.1.0.15】と、これは苦戦を免れないようだ。
前走では4角を9番手以内で回っておきたい
■表5 【4角通過順に関するデータ】
4角通過順に関するデータも見ておきたい。明らかなのは「前走」の4角通過順が10番手以降だった馬が苦戦していること。いつも10番手以降からレースを進めるタイプの馬については、追って届かないケースも想定しておくべきだろう。なお、7~9番手だった馬は好成績を収めており、前走4角9番手以内であれば問題はなさそうだ。
「今走(=中山記念)」に関しても、4角10番手以降から好走した馬は皆無で、「前走」のデータと綺麗にリンクしている。一方、今走の4角を1~4番手で回ると好走率が非常に高く、特に3~4番手の8勝は目を引く。先行できそうな馬を上手に探し当てたい。
【結論】
「今走(=中山記念)」に関しても、4角10番手以降から好走した馬は皆無で、「前走」のデータと綺麗にリンクしている。一方、今走の4角を1~4番手で回ると好走率が非常に高く、特に3~4番手の8勝は目を引く。先行できそうな馬を上手に探し当てたい。
【結論】
ポイント「データ面で安心なのはエルトンバローズ」
前走国内G1出走馬6頭のうち、前走9番人気以内だったのはソールオリエンス、エルトンバローズ、レッドモンレーヴ、ソーヴァリアントの4頭。このなかで、データ面でもっとも安心できるのは、前走芝1600mのマイルCSで4番人気、4角8番手だった4歳馬のエルトンバローズである。同じく4歳の皐月賞馬ソールオリエンスは、前走が芝2500mの有馬記念で、そこで4角12番手だった点が気になるところ。実績上位は間違いないが、位置取りのリスクを考慮しておく必要はある。
前走国内G3出走馬も6頭いる。今回のデータ分析からは、前走1~3番人気に合致するボーンディスウェイ、前走1~3着に合致するマイネルクリソーラの2頭を挙げておきたい。ともに5歳馬で、前走中山金杯の4角通過が前者は2番手、後者は4番手だった点も好感が持てる。
中山記念3勝目を目指すヒシイグアスにも触れておくべきだろう。今年で8歳(以上)、前走は香港カップ。過去10年で好走例がないデータにふたつ合致しており、今回の分析では強調しづらいが、なにせ過去2勝でレース適性には疑いの余地がない。年齢的な衰えがないと判断できるようなら、無視はできない存在だ。
前走国内G3出走馬も6頭いる。今回のデータ分析からは、前走1~3番人気に合致するボーンディスウェイ、前走1~3着に合致するマイネルクリソーラの2頭を挙げておきたい。ともに5歳馬で、前走中山金杯の4角通過が前者は2番手、後者は4番手だった点も好感が持てる。
中山記念3勝目を目指すヒシイグアスにも触れておくべきだろう。今年で8歳(以上)、前走は香港カップ。過去10年で好走例がないデータにふたつ合致しており、今回の分析では強調しづらいが、なにせ過去2勝でレース適性には疑いの余地がない。年齢的な衰えがないと判断できるようなら、無視はできない存在だ。