上半期のG1を締めくくる宝塚記念を分析する
【データ分析】
前走G1組、海外組が高複勝率
■表1 【前走クラス別成績】
過去10年の前走クラス別では中央G1組が複勝率23.7%、海外組が同23.1%で他をリード。中央G1組は天皇賞(春)【3.3.3.33】複勝率21.4%、大阪杯(G1昇格後のみ)【2.2.1.16】同23.8%、ヴィクトリアM【0.0.4.4】同50.0%から好走馬が出ているが、今年はヴィクトリアM組が不在だ。海外組は日本馬で3着以内に好走した5頭中4頭がドバイシーマクラシックに出走していた。
海外遠征帰りなら前走3着以内
■表2 【前走海外からの好走馬(2000年以降)】
表2は2000年以降の宝塚記念好走馬9頭のうち、前走で海外のレースに出走していた馬を抜き出したものである。2018年の香港馬ワーザーだけは前走G3で6着だったが、日本勢はすべてクイーンエリザベス2世Cまたはドバイシーマクラシックで3着以内に入っていた。前述のように過去10年ではドバイシーマクラシック組が優勢だ。
天皇賞(春)組は同レース1着か4着以下
■表3 【前走天皇賞(春)からの好走馬】
大阪杯組は過去3走の成績に注目
■表4 【前走大阪杯(G1)からの好走馬】
前走G2以下なら5歳の穴馬が激走候補
■表5 【前走中央G2~G3からの好走馬】
シュトルーヴェの一発を期待
さて今年の宝塚記念だが、前走海外組や国内G1組に好走条件をすんなりクリアする馬は見当たらない。そこで今年は3勝クラス、日経賞、目黒記念と3連勝中の5歳馬・シュトルーヴェに一発の期待をかけたい。表5本文に記したように、前走のG2またはG3で連対していた5歳馬は複勝率55.6%の好成績で、さほど人気にはならなそうな点も好材料だ。
その他で減点材料が少なめなのは、海外組ならドバイシーマクラシックで3着に0.1秒及ばなかったジャスティンパレス、大阪杯組では2走前の京都記念が0.1秒差2着だったベラジオオペラ。また、7歳以上の日本馬は過去10年【0.0.0.25】のため、天皇賞(春)組なら7歳のディープボンドよりも5歳のブローザホーンに注目したい。
その他で減点材料が少なめなのは、海外組ならドバイシーマクラシックで3着に0.1秒及ばなかったジャスティンパレス、大阪杯組では2走前の京都記念が0.1秒差2着だったベラジオオペラ。また、7歳以上の日本馬は過去10年【0.0.0.25】のため、天皇賞(春)組なら7歳のディープボンドよりも5歳のブローザホーンに注目したい。