秋の牝馬頂上決戦・エリザベス女王杯を分析する
好走馬の大半は前走G1・G2
■表1
過去10年の前走クラス別成績を調べると、3着以内の好走馬30頭中19頭は前走で中央G2に、9頭は中央G1に出走していた。その他の好走馬は2頭しかいないため、前走がG3以下だった馬は大幅な割引が必要になる。また、G2でも京都大賞典組は【0.0.0.13】の不振だ。
3、4歳馬が中心
■表2
年齢別では4歳が【7.3.6.44】で複勝率26.7%、3歳が【2.4.2.30】で同21.1%をマーク。4歳の好走馬16頭中14頭は前走で中央G2に、3歳の好走馬8頭中7頭は中央G1に出走していた。5歳以上は劣勢だ。
4歳・前走G2組は前走7着以内馬
■表3
3歳は秋華賞組か前走1着馬
■表4
5歳以上なら2200m以上のG1連対実績馬
■表5
5歳以上の好走馬は6頭。すべて前走でG1またはG2に出走して5着以内だったが、「5歳以上」+「前走G1またはG2」+「前走5着以内」で絞っても【1.4.1.23】複勝率20.7%と好走確率はさほど高くならない。この条件に加え芝2200m以上のG1連対実績(6頭中5頭)を持つ馬から候補を探りたい。
【結論】
【結論】
4歳馬ライラック、ルージュエヴァイユが有力
エリザベス女王杯は前走でG2に出走し7着以内だった4歳馬の好走確率が高い(表1~3)。昨年の本競走2着馬(同着)ライラックはその後、牡馬相手に3戦して4、9、17着だったが、牝馬同士に戻った前走の府中牝馬Sで3着。今年も上位争いを期待できそうだ。また、その府中牝馬Sで同馬に先着(2着)した同じ4歳のルージュエヴァイユも有力候補になる。
3頭の登録がある3歳馬ではハーパーが筆頭格。秋華賞組かつ4走前のクイーンCで重賞勝ちを飾っている点がプラス材料だ(表4)。なお、5歳以上で表5の条件をクリアする馬は不在だが、あえて1頭挙げれば昨年の覇者・ジェラルディーナだろうか。前走オールカマーは表5の好走条件「前走5着以内」に0.1秒及ばず6着も、5歳以上でG1連対実績を持つのは本馬1頭だ。
3頭の登録がある3歳馬ではハーパーが筆頭格。秋華賞組かつ4走前のクイーンCで重賞勝ちを飾っている点がプラス材料だ(表4)。なお、5歳以上で表5の条件をクリアする馬は不在だが、あえて1頭挙げれば昨年の覇者・ジェラルディーナだろうか。前走オールカマーは表5の好走条件「前走5着以内」に0.1秒及ばず6着も、5歳以上でG1連対実績を持つのは本馬1頭だ。