競馬あれこれ 第150号

レース名通りの好メンバーが集結! チャンピオンズCを分析する

チーム・協会
今週末のG1はチャンピオンズC。改称から10回目の節目にふさわしい好メンバーが揃ったダート王者決定戦の傾向を、現在の条件になった過去9年のデータから調べていこう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

前走地方交流重賞出走馬が過去9年で8勝

■表1 【前走クラス別成績】

前走で地方戦に出走していた馬が過去9年で8勝を挙げる一方、前走が中央戦だった馬の勝利は昨年のジュンライトボルトだけ。ただし、2、3着には前走で中央G3を走っていた馬が計9頭入っており、これは前走地方より多い。1着候補は前走地方出走馬から探して、2、3着候補には前走中央G3出走馬も加えるのがひとまずのセオリーと言えそうだ。

前走南部杯出走馬の好走率が高い

■表2 【「前走地方」レース別成績】

前走地方に限った前走レース別成績を見てみたい。なお、JBCの3レースに京都開催の18年は含めない(以下同)。前走JBCクラシックは最多の延べ8頭の1~3着馬を送り出しているが、出走数も多く、見極めは欠かせない。2勝の前走南部杯複勝率5割に迫る有力なローテ。そのほか、JBCレディスクラシック、日本テレビ盃JBCスプリントから各1頭の好走例がある。

JBCクラシック組は意外な傾向

■表3 【「JBCクラシック組」前走着順別・人気別成績】

JBCクラシック組についてデータをふたつ補足する。ひとつは前走着順で、JBCクラシック1着馬は【0.1.0.6】と思わぬ不振で要注意。ただし、今年の1着馬キングズソードは登録がなかった。また、5着以下も合計【0.0.0.10】と振るわない。これらを除いた2~4着馬がJBCクラシック組の好走の大半を記録し、合計【4.2.1.8】という成績を残している。

もうひとつは前走人気。JBCクラシックで1番人気だった馬はチャンピオンズCで【1.0.0.7】と、こちらも意外なほど凡走が目立つ。また、6番人気以下だった馬の好走もない。残されたJBCクラシック2~5番人気が【3.3.1.10】と、ほとんどの好走を記録している。

東西の前哨戦ではみやこS組

■表4 【「中央G3組」前走レース別成績】

中央G3組の前走レース別成績を見ておきたい。1着馬を出しているのは前走シリウスSだけで、昨年はジュンライトボルトがここからG1勝利につなげた。前走みやこSは、そこで4角1~2番手だった馬が【0.2.2.4】、複勝率5割に対し、4角3番手以降だった馬は【0.0.2.23】とチャンピオンズCでは連対に至らない。前走武蔵野Sは苦戦傾向だが、数少ない好走馬のノンコノユメウェスタールンドがいずれも追い込みタイプだったことを記しておく。

中京ダート中距離で勝率50%以上は有望

■表5 【中京ダート1800、1900m実績別成績】

出走時までに中京ダート1800、1900mで勝率50%以上の成績を残していた馬は、チャンピオンズCで複勝率44.4%と手堅い。一方、勝率50%未満だと複勝率13.1%と大きく数字を下げる。勝率50%未満でも好走した6頭(延べ8頭)の内訳を記しておくと、ホッコータルマエコパノリッキーゴールドドリーム、チュウワウィザードはすでに(交流を含む)G1を勝っていた。残る2頭のアナザートゥルースは同年の東海Sで2着、サンビスタは前年のチャンピオンズC4着と、中京ダート1800m重賞で一定の実績を有していた。なお、未出走でも当日1~3番人気に限れば【2.3.1.4】と、有力視される馬であればコース未経験であることを過剰に心配する必要はないかもしれない。

【結論】
登録馬19頭のうち中京ダート1800、1900mで勝率50%以上の馬は、回避予定馬を除いて5頭いる。その中でも今回のデータ分析から有力と思われるのは、JBCクラシック組の好走条件「前走2~5番人気で2~4着」に該当するテーオーケインズ。また、前走シリウスS1着のハギノアレグリアは昨年のジュンライトボルトに続きたいところだろう。もちろん、昨年2着のクラウンプライドも忘れてはいけない。残る2頭のグロリアムンディ、アーテルアストレアもマークはしておきたい。

勝率50%未満の場合は、交流を含むG1馬か、中京ダート1800m重賞で一定の実績が欲しい。この条件から浮かび上がるのは、いずれもG1馬で前走JBCクラシックのメイショウハリオとノットゥルノ。ただし、メイショウハリオはJBCクラシック1番人気馬が不振傾向である点が気にかかる。その点、ノットゥルノJBCクラシック組で好走率の高い「前走2~5番人気で2~4着」を満たし、有力な存在とみなすことができる。

中京ダート1800、1900m未出走の馬では、好走率の高い前走南部杯ジオグリフレモンポップは見逃せないところ。もちろん、5戦5勝の超新星セラフィックコールも注目の1頭だが、前走みやこS組は4角通過が1~2番手だった馬が堅実なところ、11番手だった点は少々気になる。相手が一気に強化されるここでも豪脚が発揮されるかどうか、レースの大きな見どころとなるだろう。