競馬あれこれ 第117号

芝2000~2400mの実績に注目! 宝塚記念分析

 
JRA-VAN
チーム・協会

2022/6/26 阪神 11R 宝塚記念(G1) 1着 6番 タイトルホルダー(2番人気) 【Photo by Toru Arita】

上半期のG1を締めくくる一戦、宝塚記念ディープインパクトオルフェーヴルといった多くの名馬が優勝馬に名を連ねており、過去10年でもゴールドシップやクロノジェネシス、昨年のタイトルホルダーなど複数のG1を制した馬が多く見られる。今年はどの馬が勝利を手にするのか。過去の傾向をJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用して分析したい。

■表1 【人気別成績】

過去10年の優勝馬は3番人気以内で7頭を占める一方、6~8番人気が3頭。そして9番人気以下の馬も6頭が2~3着に入るなど、波乱も期待できそうな一戦だ。ただ、表の右に記した2019年以降近4年の成績をみると優勝馬4頭はすべて3番人気以内で、連対馬は7番人気まで。8番人気以下は【0.0.1.31】と3着1回にとどまっている。過去10年全体をみるか、近年の傾向を重視するかによって狙いが変わってきそうだ。

表2 【性齢別成績】

年齢別では5歳が7勝(牡4勝、牝3勝)、4歳が3勝(牡2勝、牝1勝)で、6歳以上は優勝なし。性別では牡・セン馬【6.9.4.98】複勝率16.2%に対し、牝馬が【4.1.6.15】同42.3%と牝馬の好成績が目立っている。ただ、牝馬の好走馬のべ11頭中10頭は既にG1を制しており、残る1頭・2015年2着のデニムアンドルビーは2013年に国内最高峰のジャパンCで2着に好走していた。実績の裏付けがあった上での好成績だという点は頭に入れておきたい。

■表3 【枠番別成績(2013~20年・3回阪神8日目)】

宝塚記念はここ2年、京都競馬場改修の影響で3回阪神4日目に行われていたが、今年は2020年以前と同じ3回阪神8日目に戻る。そこで過去10年のうち2013~20年の枠番別成績をみると、勝馬8頭中7頭は8枠から出ていた。近2年の8枠5頭はすべて5着以下に敗退していたが、今年の8枠は要注目だ。

■表4 【前走クラス・主なレース別成績(日本馬)】

※背景灰:本年の出走予定馬不在

続いて表4は前走クラス別と主なレース別成績である(外国調教馬除く)。好走馬が多い中央G1組、好走確率でこれを上回る海外組が主力だ。また、G2組の好走馬は目黒記念のみ、そしてG3組は鳴尾記念のみとなっている。

■表5 【前走天皇賞(春)からの好走馬】

※赤字は芝2000~2400m

前走天皇賞(春)からの3着以内好走馬は表5の9頭。このうち7頭は前走4着以下と、天皇賞(春)馬券圏外から巻き返した馬がかなり多い。前走天皇賞(春)で1~3着だった馬は昨年こそタイトルホルダーが優勝したが、過去10年トータルでは【1.0.1.13】複勝率13.3%で複勝回収率はわずか22%。同4着以下だった馬は【3.3.1.19】複勝率26.9%・複勝回収率136%と、好走確率や回収率からもこの組は前走4着以下だった馬が狙いだ。また、重賞実績が長距離ばかりに集中しているような馬の好走はなく、芝2000~2400mでG1連対またはG2優勝経験を持つことも条件になる。

■表6 【前走海外からの好走馬(日本馬)】

前走海外組天皇賞(春)組とは違い、前走で3着以内に入っていた馬しか好走していない。表に挙げた5頭はすべて前走2~3着だが、11年前にあたる2012年の2着馬ルーラーシップは前走クイーンエリザベス2世Cを優勝していたため、「3着以内」という認識でいいだろう。また、好走した5頭はいずれも芝2000~2400mのG1優勝実績があった。

■表7 【前走中央G2、G3からの好走馬】

最後に表7は、前走中央G2・G3からの好走馬である。表4本文で触れたように、G2は目黒記念組、G3は鳴尾記念組だ。この組は6頭すべて前走4着以内で、うち5頭は3着以内。また、4頭は芝2000~2400mでG2以上の優勝実績があった。残る2頭のうちノーブルマーズは前走目黒記念が6度目の重賞挑戦で初連対(2着)、ユニコーンライオンは鳴尾記念が5度目の重賞挑戦でやはり初連対(1着)だった。

結論

海外も含めた前走G1組が好走馬の中心を担う宝塚記念。最終的な判断は枠順(表3)確定後に下したいが、確定前時点の筆頭候補はイクイノックス。昨年後半は古馬相手に天皇賞(秋)有馬記念を連勝。4歳(表2)を迎えた今年は初の海外遠征・ドバイシーマクラシックで圧倒的な力を見せつけた。前走海外組(表6)の好走馬はそのドバイシーマクラシック出走馬が多いこともあり、断然人気が予想される本馬も期待に応えてくれる可能性が高そうだ。

春の天皇賞組(表6)は優勝馬ジャスティンパレスも悪くはないが、同レースで馬券圏外だった馬の巻き返しが多いことからアスクビクターモア(11着)に注目。昨秋はイクイノックスが不在だった菊花賞をレコード勝ち。ほかに弥生賞優勝があり、芝2000~2400m実績の条件をクリアする。また、同じ天皇賞(春)組からは4着だったブレークアップの名前も挙げておきたい。優勝実績のあるアルゼンチン共和国杯は2500mで上記条件より100m長いが、今年の5歳馬(表2)の中ではデータ的な穴がもっとも少ない印象だ。
一方、前走G2以下(表7)の馬や牝馬(表2)は減点材料を抱える馬ばかり。しかし複勝率42.3%を記録する牝馬は無視しがたい印象で、G1・エリザベス女王杯優勝実績のある5歳牝馬ジェラルディーナを押さえ候補として加えておきたい。

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第116号

宝塚記念】ドゥラエレーデは11年ぶり参戦の3歳馬 なぜ参戦? 勝算は?

 


今回の宝塚記念には、久々に3歳馬が参戦している。昨年末のGⅠ・ホープフルSを勝ったドゥラエレーデだ。同世代が上半期のグランプリに参戦するのは2012年マウントシャスタ(5着)以来、11年ぶり。珍しいことだ。参戦の意図は? 池添調教師に聞いた。

 

「(前走の)ダービーも状態は良かったのですが、走れなかった分、好調をキープしています。自分で乗っていても、どこかレースを使わないともったいないくらいの状態の良さを感じます」

 

3月のUAEダービー2着から帰国初戦で挑んだ日本ダービーは、スタート直後に落馬、競走中止。「もともとスタートが上手な馬で、坂井騎手もスタートを出すのがうまい騎手。外枠だったので、前に行きたい気持ちが先行してしまったのでしょう」と振り返る。馬は鼻をすりむいた程度で大きな消耗もなく、元気いっぱい。そこで、グランプリ参戦を決めた―というワケだ。

 

ただ、勝ち負けとなるとどうだろう。過去、27頭の3歳馬が参戦し、1963年コウライオー、2002年ローエングリンの3着が最高。クラシックを戦ってきたダメージもあるだろうし、何よりまだこの時期は、年長馬とフィジカルの差があることは否めない。今回はイクイノックスという超強い実績馬もいる。その点を問うと、指揮官はきっぱりとこう答えた。

条件は東京芝2400メートルより、今回の方が絶対に向いています。相手どうのこうのではなく、自分のレースをするだけです

確かにしぶとい先行力が持ち味だけに、今回の内回りコースの方が向くはず。53キロの軽量を生かせれば―。事前予想は▲を打ったが、大逆転の可能性も考えて、追い切りを注視したい。

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第115号

【AI予想・宝塚記念】イクイノックスは圏外で波乱必至!? 春のグランプリで人工知能が高評価を与えた本命候補3頭とは


今週の重賞(平地)競走は日曜日の阪神競馬場で行われる春のグランプリ宝塚記念(GI)のみとなりますので、今回はこちらのレースを取り上げたいと思います。

 まずは、過去の傾向から見ていきましょう。

 過去10年、前走芝2000m組前走芝3200m組に良績が集中しています。過去10年で前走芝2000m組が4勝2着5回3着1回、前走芝3200m組が4勝2着3回3着2回となっています。前走芝2000m組で3着以内に好走した馬は大阪杯(GI)や鳴尾記念(GIII)、クイーンエリザベス2世C(G1)を使われていました。

 大阪杯鳴尾記念は今回と同じ阪神競馬場で行われますので、前走で同じコースを走った事が宝塚記念に活かされるのではないでしょうか。また、クイーンエリザベス2世Cは海外のG1競走で世界の強豪が相手となりますので、レベルの高い一戦で得た経験も宝塚記念で結果を出すための重要な要素と言えるかもしれません。

 前走芝3200m組で3着以内に好走した馬は全て天皇賞(春)(GI)からの参戦でした。今回の宝塚記念は芝2200mと特殊な距離で行われます。天皇賞(春)も施行回数が少ない芝3200mという特殊な距離になりますので、そこでの経験が活きてくると言えるかもしれません。

 続いては前走の着順です。過去10年で、前走1着から5着だった馬が8勝2着6回3着6回と好成績を残しています。一方、前走6着以下だった馬は2勝2着4回3着4回と苦戦傾向です。前走で掲示板を外した馬でも変わり身を見せる事はありますが、過去10年で前走6着以下から巻き返したのはGII以上での勝ち鞍があった馬のみというのは覚えておきたいところです。

 それでは、今週の宝塚記念で、AIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆波乱を示唆するAI

ジャスティンパレス

 21年9月にデビューし新馬戦、黄菊賞(1勝クラス)と連勝。3戦目にはホープフルS(GI)に挑み2着となり、早い段階から素質の高さを見せていた本馬ですが、春の3歳クラシックでは皐月賞(GI)9着、日本ダービー(GI)9着と精彩を欠いてしまいます。

 しかし、秋になると神戸新聞杯(GII)を制し、3歳クラシック最終戦菊花賞(GI)でも3着と能力の高さを改めて証明する結果を残しています。明け4歳となった今年は阪神大賞典(GII)から始動し勝利を収めると、その勢いで挑んだ天皇賞(春)で待望のGI初制覇を飾りました。

 今年に入ってから目覚ましい活躍を見せていますし、今の充実ぶりを考えればGI連勝も十分に可能ではないでしょうか。

 

ダノンザキッド

 20年6月にデビューし新馬東京スポーツ杯2歳S(GIII)、ホープフルSと3連勝。無敗でビッグタイトルを獲得した実力馬です。その後は勝ち鞍にこそ恵まれていませんが、GI戦線で何度も上位争いに食い込んでいます。特に昨年の香港C(G1)ではジオグリフ、ジャックドール、レイパパレ、パンサラッサなどの実力馬を相手に日本馬では最先着となる2着と好走し存在感を示しています。

 今年で5歳となりましたが、4月の大阪杯で3着に好走していますし、前走のクイーンエリザベス2世Cでも世界の強豪相手に5着と健闘しています。過去10年の宝塚記念で良績を残している前走芝2000mからの参戦ですし、何よりも阪神競馬場では4度の出走経験があり、全て3着以内に入っており高いコース適性もあります。好走するだけの条件は揃っていると言えますし、久々のGI制覇に期待が高まります。

 

ユニコーンライオン

 21年の宝塚記念で2着と好走。レイパパレやキセキ、カレンブーケドールなど当時のGI戦線で活躍していた馬を相手に結果を残し、本馬もGIレベルの能力馬である事を証明し、その後の活躍に期待が高まっていましたが、宝塚記念後に蟻洞(蹄の疾患)を発症し長期休養を余儀なくされます。

 戦列に復帰したのは22年7月のプロキオンS(GIII)でしたが長期休み明けの影響か16着と大敗。その後の2戦目も二桁着順と精彩を欠きます。しかし、復帰4戦目となった福島記念(GIII)で逃げ切り勝ちを収めて復活を果たし、今年はオーストラリアで行われたクイーンエリザベスS(G1)で5着と掲示板を確保と完全復活と言っていい活躍を見せています。

 今回は好走実績のあるGIレースですし、復調著しい近況を考えれば上位争いに加わるシーンがあっても驚けません。

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第114号

波乱も多い牝馬限定ハンデG3のマーメイドSを占う

 
JRA-VAN
チーム・協会

2022/6/19 阪神 11R マーメイドステークス 1着 7番 ウインマイティー 【Photo by JRA

今週の重賞は、東京のユニコーンSと阪神マーメイドS。今回は後者の牝馬限定ハンデG3を取り上げたい。メンバー唯一の重賞勝ち馬で、今年はトップハンデを背負うウインマイティーの連覇はなるのか。それとも、夏の新星誕生はあるのか。過去10年の結果に基づき、レースを展望していこう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JV を利用した。

■表1 単勝オッズ別成績(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

過去10年の1~3着馬30頭のうち、半数以上の16頭が6番人気以下だったマーメイドS。ただし、表1の単勝オッズ別成績を確認すると、単勝30倍以上の好走は3着1回だけ。つまり、穴を狙うにしても単勝10~20倍台が主なターゲットとなり、極端な人気薄の激走は意外に少ないことも押さえておきたい。

■表2 枠番別成績(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

表2は枠番別成績。1枠と2枠が各2勝、逆に7枠が3勝、8枠が2勝と、内外の枠から勝ち馬が多く出ていることがわかる(ほかに4枠が1勝)。複勝率を見ても、1枠および7、8枠の数値が高く、内外の枠から好走馬が多く出ている様子が見て取れる。ただし、過去10年のうち、13~20年は3回阪神4日目、21~22年は同2日目の開催だったところ、今年は6日目に組まれた。過去10年とは条件が異なるため、当日の枠や馬場の傾向を入念に確認したほうがいいだろう。

■表3 前走クラス別成績(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

表3は前走クラス別成績。過去10年のマーメイドSでは前走3勝クラスが7勝を挙げており、これは特筆に値する。また、前走2勝クラスも複勝回収率131%を記録し、このケースで好走した3頭は「前走3番人気以内かつ1着」だったのが共通点だ。

その一方で、前走重賞(G1~G3)出走馬の勝利がなかったことには、ハンデ戦と知っていても驚いてしまう。2、3着にはしばしば入っているものの、実績馬でも勝ち切るのは容易ではないようだ。なお、前走オープン特別およびリステッド競走はどちらも好成績を収めているが、今年は該当する馬の登録がなかった。

■表4 前走3勝クラス出走馬の各種データ(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

表4は前走3勝クラス出走馬について、前走の着順別と人気別のデータをまとめたもの。着順から見ていくと、好走した11頭中10頭は前走の3勝クラスで1~4着に入っており、例外は21年1着のシャムロックヒル(前走14着)だけだった。

人気に関しては、必ずしも前走で上位人気に支持されている必要はない。複勝率ベースでいえば、前走1~3番人気より、前走4~9番人気のほうが高い数値を残しているぐらいだ。とはいえ、さらに人気を落とすと厳しく、前走10番人気以下の好走例は19年1着のサラス(前走11番人気)が唯一。最低でも9番人気には収まっておきたいところだ。

ちなみに、前走10着以下から唯一好走したシャムロックヒルと、前走10番人気以下から唯一好走したサラスは、いずれも母ララア。つまり、この姉妹を除けば「前走の3勝クラスで1~9番人気かつ1~4着」が好走条件という見方もできる。

■表5 前走重賞出走馬の各種データ(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

表5は前走重賞(G1~G3)出走馬について、前走の着順別と人気別のデータをまとめたもの。ここで注意すべきは、前走重賞で上位着順を収めた馬や、上位人気に推されていた馬が、あまり結果を出していないことだ。具体的には、前走重賞1、2着でも【0.0.0.5】、同様に1~3番人気でも【0.1.0.10】と厳しい結果に終わっている。

その一方で前走10着以下や10番人気以下も苦戦気味だから、「前走の重賞で9番人気以内かつ9着以内」には収まっておきたい。なお、この条件を満たさずに好走した前走重賞出走馬は、13年3着のアロマティコと14年3着のフーラブライドの2頭。両馬ともに前走ではヴィクトリアマイルに出走し、前者はマーメイドSで1番人気、後者も2番人気に支持された。言い換えると、当日に本命・対抗級の評価をされるような馬に限れば、前走の重賞の人気や着順を度外視してもいいかもしれない。

■表6 芝2000m1着実績に関するデータ(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

マーメイドSは芝2000mの重賞。そして、この条件は中央競馬10場すべてに設定がある。そこで、どの競馬場の芝2000m1着実績が結果につながりやすいのかを調べてみた。それをまとめたものが表6。当然かもしれないが、マーメイドSと同じ阪神芝2000m1着の実績を持つ馬は安定して走っており、過去10年の勝ち馬のうち半数は同コースで勝っていた。また、出走例は少ないものの、4頭中2頭が好走した札幌芝2000m1着の実績を持つ馬にも注目の価値がありそうだ。

しかし、阪神や札幌以外の芝2000mに関しては、1着実績があっても大きなアドバンテージにはならないようだ。ある程度の好走例がある中京や京都にしても、芝2000m1着なしという馬と比較して、連対率や複勝率はさほど変わらない水準にとどまる。

■表7 前走斤量との比較(過去10年) 【Photo by JRA-VAN

マーメイドSはハンデ重賞だから、ハンデに関するデータを紹介したいのはやまやまだ。ところが、中央競馬では今年から負担重量に関する変更(注:多くのレースで昨年より1キロ増の設定)があり、昨年までのデータをそのまま当てはめていいのか微妙なところがある。そこで今回は「前走斤量との比較」についてのみ触れておきたい。表7の通り、マーメイドSでは「今回減」が過去10年で7勝。そして今回減の7勝は、すべて前走3勝クラス出走馬によるものとなっている。

2023/4/16 中山 12R サンシャインステークス 1着 13番 ビジン 【Photo by JRA

【結論】
今年のマーメイドSには15頭がエントリー。フルゲート16頭に満たないため、全馬が出走可能となっている。

まずチェックしておきたいのが、過去10年で7勝の前走3勝クラス出走馬。そして、このケースでは「前走1~9番人気かつ1~4着」が好走条件であることを、表4の項で確認した。今年の登録馬で合致するのは、前走のサンシャインSで7番人気1着だったビジンのみとなっている。

前走着順と人気の条件は満たさないのだが、前走3勝クラスではヒヅルジョウにも触れておきたい。というのも、登録15頭で唯一、阪神と札幌の両方で芝2000m1着の実績を持つからだ。前走7着に終わった点を差し引いても、コース適性の観点から侮れない存在ではないか。

続いて前走重賞出走馬。該当馬は5頭いるが、うち2頭は表5の項で記した苦戦データである前走10着以下もしくは10番人気以下に合致する。残ったのはウインマイティー、ビッグリボン、ストーリアの3頭で、このうち、前年の覇者であるウインマイティーはもちろん、ビッグリボンにも阪神芝2000m1着の実績があり、コース適性は十分見込める。過去10年、前走重賞出走馬の勝利がないのは前述の通りだが、手薄な印象の今年のメンバー構成ならデータを覆すチャンスかもしれない。

そのほか、前走2勝クラスの芝で1番人気1着だったゴールドエクリプス、サンカルパ、シンシアウィッシュの3頭も好走候補として挙げておきたい。

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第113号

競馬、ボート、競輪、オート......。

一番実力が反映されるギャンブルは?

【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】

 

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。


エプソムカップなんですが、YouTubeを見てくださった方は分かると思いますが、僕の推奨馬の上位3頭が何とそのまま3頭で決まりました!

順番的には◯▲◎の順番ではありましたが、3連単で22680円付いたのは上出来でしょう。函館スプリントステークスは上位4頭の中の3頭で決まりました。これも3連単で21410円の馬券になりました。僕の暗黒期もピークを過ぎ、徐々に回復へと向かっています。土日で帯2つ分勝ちました。

YouTube、ニコニコチャンネルで僕の予想に乗ったり、参考にしたりで当たった方が多数いまして、うれしい限りでございます。当たった方々、おめでとうございます。

さて、1番実力が反映されるギャンブルとのことですが、間違いなく今ならテキサスホールデムでしょうね。2枚ずつ配るポーカーです。もちろん運の要素はかなり影響するものではあり、上振れ、下振れにより、勝ち負けも変動しますが、上手い人が確実に勝ちます。

トーナメントのような1人ずつ減っていく大会のタイプと、リングゲームと言って、ただただ永遠とやっていくタイプがありますが、後者の方が確実に勝てますね。

もちろん国内で賭けることは出来ませんが、海外のカジノに行けば、おそらく勝てると思います。まあ対人となるので、相手の人の強さが勝ち負けには反映されます。

相手が自分より強ければ負けるでしょうし、相手がフィッシュと呼ばれる、いわゆる下手くそなら勝てるでしょう。このテキサスホールデムポーカーは人読みは必要不可欠になるので、そこら辺はちゃんと観察や分析が必要になります。

もしも確実に稼ぎたいならとことん極めることですね。

そして、ギャンブルではありませんが、当然麻雀も実力は反映されます。1局ではマグレもありますが、長くやっていけば、確実にその差は開きます。ただ、ポーカーよりは若干運の要素が強いです。

競馬も長い目で見ればやはり上手い人が勝ちます。

養分と呼んでいますが、僕が競馬で勝てるのは下手な人が多いからです。もちろん僕も1レース、1日、1週間単位で負けることはあります。下振れがひどい時もあります。まさに今年はそうでした。

でも、実はトータルは勝っているのです。

連敗すると「じゃい全然あたらねぇ!」「いい加減当てろよ!」なんて言われますが、去年ほどではないですが、収支はプラスです。

やはり長い目で見れない人は勝つのは厳しいと思います。ポーカーや麻雀も同じです。

競輪、ボートでも勝っている人を知っています。それには研究が必要だし、他の人と同じことをしていても勝てないとは思います。ってか、まず勝てません。

結局はなんでも同じなんですが、安定して稼ぐ為には、勝てる為に何をすべきかなんです。

ただただ適当にやっていては何も勝てません。フィッシュや養分、カモと言われ、強者に食い物にされるだけです。稼ぐ為には努力が必要なんです。もちろん才能も。

まずは、自分に合ったものを探し、研究や勉強をすること。そして努力して、初めて安定して稼げるようになります。

是非いつか「安定して稼げるようになりました」というお言葉が聞けることを願っております。

 

今週のギャンブル格言

人と同じことをしてギャンブルで勝つのは無理。人が見てない景色まで見れる人が初めて勝てる世界です

 

[rakuten:book:15942889:detail]


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第112号

ソングライン史上2頭目の快挙! ウオッカ以来のVMから連勝で安田記念連覇

 
JRA-VAN
チーム・協会

戸崎圭太騎手騎乗のソングラインが史上3頭目安田記念連覇、そして史上2頭目ヴィクトリアマイル安田記念連勝を達成した 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 第73回GI安田記念が6月4日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、戸崎圭太騎手騎乗の4番人気ソングライン(牝5=美浦・林厩舎、父キズナ)が優勝。中団追走からゴール直前で一気の差し切り勝ちを決め、昨年に続き安田記念連覇を達成するとともに春のマイル王の座に就いた。良馬場の勝ちタイムは1分31秒4。

 ソングラインは今回の勝利で通算15戦7勝(うち海外2戦1勝)、GIレースは2022年安田記念、23年ヴィクトリアマイルに続き3勝目。安田記念連覇は1984グレード制導入以降、ヤマニンゼファー(1992年、93年)、ウオッカ(2008年、09年)に続く史上3頭目となった。また、騎乗した戸崎圭太騎手は11年リアルインパクト以来となる安田記念2勝目、ソングラインを管理する林徹調教師は22年に続く同レース2勝目となった。

 また、1馬身1/4差の2着にはダミアン・レーン騎手が騎乗した3番人気セリフォス(牡4=栗東・中内田厩舎)、さらにアタマ差の3着にはクリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気シュネルマイスター(牡5=美浦・手塚厩舎)が入った。

強烈すぎた末脚、文句なしの最強マイラー襲名

ゴール直前、外からソングライン(前列ピンク帽)が切れ味抜群の末脚でまとめて差し切った 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 GI馬が10頭も集結し、史上稀にみるハイレベル決戦となった今年の安田記念を、まさに力でねじ伏せた。ソングラインが2着セリフォスにつけた着差は、決定的とも言える1馬身1/4。流れが向いたわけでもなく、恵まれたわけでもない。誰にも文句を言わせない、現役最強マイラーの襲名だったと言っていいだろう。

 レースは大外8枠18番からのスタート。極端な外枠となったが「スタートが決まって、ポジションもいいところに収まりました。いい形で行けましたね」と戸崎騎手。ジョッキーが振り返ったように、好発を切った後は内枠の各馬を見ながら徐々にポジションを下げ、無理なく中団の外をキープ。「手応えも抜群でした」と、鞍上との折り合いもバッチリに道中をソツなく運ぶことができた。

 あとはいかにして、府中GIを2度制した自慢の差し脚を直線で爆発させるか――なのだが、この末脚があまりにも強烈だった。

「直線で追い出してからも良い反応で、素晴らしい伸びだったと思います。しっかりと伸びてくれるのがこの馬の武器。良いパフォーマンスを見せられたのではないかなと思います」

 2番手から先に抜け出したのは、武豊騎手のジャックドール。それを目掛けて、インの好位からレーン騎手のセリフォスが襲い掛かり、ゴールまで残り100m付近でようやく競り落とした……と思ったのも一瞬、その外からピンク帽が並ぶこともなく抜き去った。そして、ゴールまでのわずか100mの間でソングラインはさらに突き離して1馬身1/4もの差をつけてしまったのだから、戸崎騎手の言う「武器」の威力がこれだけのメンバーを相手にしてもなお、1枚も2枚も上だったのだ。

「前走より状態は上」中2週でも“攻めた”調教の成果

中2週でも“攻め”の調教で状態アップ、林調教師(左から2人目)をはじめ厩舎スタッフの手腕が光った 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 昨年の安田記念、今年のヴィクトリアマイルを勝ち、また、3歳時にはNHKマイルカップで2着など、現役屈指の府中マイル巧者であることは知られたところだったが、それにしてもここまでの完勝劇とは恐れ入った。ソングライン自身の能力、それを120%引き出した戸崎騎手の騎乗など、この完ぺきなまでの勝利の要因はいくつかあると思うが、やはりもとをたどっていくと、何よりもソングラインの出来に一番の勝因があるのだろう。ヴィクトリアマイルから中2週という決して楽ではないローテーション。その中で林調教師はじめ厩舎スタッフは現状維持を望むのではなく、さらなる状態アップを求めて中間の調教を“攻めた”という。そこまでやらなければ、今年の安田記念は勝てない――そして、その強気の調整過程で得た成果は、追い切りにも騎乗した戸崎騎手が誰よりも実感していた。

「中間の追い切りも乗せていただいて、ヴィクトリアマイルよりも状態がさらにアップしているんじゃないかなという感触を得ていました。本当に自信をもって乗せていただきました」

 当日の天気、馬場状態に差があるために単純な比較はできないのだが、今回の安田記念の勝ち時計1分31秒4は、ヴィクトリアマイルの1分32秒2より0秒8も速い決着だった。入りの600mが両レースとも同じ34秒2でも、600mから1000mにかけて2ハロンのラップが連続で12秒台に落ち着いた前走と違い、この安田記念は緩むことなく11秒台を計測。ヴィクトリアマイルよりもタイトに流れたレースでありながら、ソングラインは前走を上回るパフォーマンスを、並みいる牡馬・3歳のGI馬を相手に発揮してみせた。同じローテーションで安田記念初Vを決めた昨年の経験がもとになっているのだろうとは思うが、そこから1年経って、またさらにソングラインを進化させたあたり、林厩舎、戸崎騎手の仕上げの手腕は見事と言うしかない。

アーモンドアイ、グランアレグリア超えの偉業

秋は米ブリーダーズカップマイル挑戦も視野、さらなるソングラインの活躍に期待したい 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 安田記念連覇は92年・93年のヤマニンゼファー、08年・09年のウオッカ以来、グレード制を導入した84年以降では史上3頭目。これだけでもどれほどの快挙かということが分かるが、もう一つ付け加えるならば、同一年のヴィクトリアマイル安田記念を連勝したのも09年ウオッカ以来、史上2頭目の偉業だ。同じローテを歩んだアーモンドアイ、グランアレグリアさえもできなかったことを、ソングラインがこの2023年春の東京GI連続開催のフィナーレで飾ったのだから、競馬ファンは歴史の1ページをその目で見たことになる。

 春の古馬マイルGIを文字通り“完全制圧”した国内最強マイラーの、次なる狙いとなる秋のレース。これまでの常識からすればマイルチャンピオンシップだが、すでに報道に出ている通り、ソングラインを所有するサンデーレーシング吉田俊介代表は米ブリーダーズカップマイルへの挑戦を視野に入れているという。昨年もBCマイル遠征プランはあったものの、喉のアクシデントにより断念しただけに、2年越しとなる米競馬最高峰へのチャレンジはぜひとも実現させてほしい。そして、それが単なる挑戦では終わらないであろうことは、「ここに来て、ソングラインはまた一段、二段と強くなっている感じがします」と明かす戸崎騎手の言葉からも期待ができるというものだ。

 馬名の意味は「オーストラリアに伝わる道の名。祖先の足跡」。すでに競馬史に残る偉業を残したソングラインがこの先、刻む足跡はどこへと続くだろうか。まだ誰も見ていない“道の名”をきっと、この秋に見せてくれるはずだ。

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第111号

競走馬・スキルヴィング 最期の瞬間に見たクリストフ・ルメール騎手の優しさ まるで人間が倒れるときと同じような最期の姿

 

5月28日に東京競馬場で行われた3歳馬の祭典・第90回日本ダービーで2番人気だったスキルヴィング。鞍上はクリストフ・ルメール騎手。

出だしこそ順調に見えましたが、レース途中から走行が危うくなったスキルヴィングは17着でゴールをし、直後、そのまま崩れ落ちるようにして馬場に倒れこみました。その後車で搬送されましたが、間もなく死亡が確認されました。JRAの発表によると、死因は急性心不全とのこと。

僕は当日夜のニュースでその最期の映像を見ました。レース途中からスキルヴィングの異変に気が付いたルメール騎手は、追うのを止めて、優しく励ますようにして徐々にペースダウンしながらも2400メートルを完走しました。そしてスキルヴィングは、ルメール騎手を怪我させず無事に降ろしたことに安堵し、力尽きて旅立ったかのようにも見えました。

まるで人間が急性心不全で倒れるときと同じような最期の姿。あまり長く苦しまなかったことがせめてもの救いです。

たとえこのとき命が助かっていても、歩けなくなればおそらく翌日には安楽死という選択肢しかなかったはずですから。競走馬の寿命は25歳前後といわれています。馬齢3歳は人間でいえばまだ二十歳前といったところでしょう。若いです。

競馬好きの患者さんから聞いた話によれば、急性心不全で突然死する競走馬は意外に多いのだそうです。年々増えてもいるのだとか。

寿命を全うし老衰で亡くなることは、なかなか難しいようです。レースや調教中に事故で骨折などをした場合は、薬物によって安楽死させられます。先のディープインパクトも、そうでした(個人的にはここで安楽死という言葉はあまり使いたくないのですが)。

運よく、怪我も病気もせずに競走馬人生を全うして引退となった場合は、成績のいい馬であれば繁殖用となり、それほどの名馬でない場合は、乗馬クラブなどに販売されるか、もしくは屠殺され動物の飼料などになることも。

残酷でしょうか。かわいそうでしょうか。しかし「かわいそうな最期」ではない動物など、果たしてどのくらいいるのかなと考えてしまいます。そう、人間も含めて。

馬とは、人間にとって「経済動物」。その「馬生」は、人間の人生と同じくらい過酷でもの悲しい。だからでしょうか、僕は馬の姿を間近で見るとせつなさがこみ上げて泣きそうになってしまう。

最期の瞬間、スキルヴィングが見たものは、ルメール騎手のやさしさだったはずです。

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 


 

競馬あれこれ 第110号

混戦ムード漂う安田記念を分析する!

 
JRA-VAN
チーム・協会

【2023/5/14 東京 11R ヴィクトリアマイル(G1) 1着 6番 ソングライン】

5週連続G1開催中の東京競馬場。今週はそのラストとなる安田記念が行われる。春のマイル王決定戦で昨年はソングラインが優勝している。今年は3歳から古馬の各世代に加えて、前走1200m~2000mとさまざまな路線から参戦予定で、混戦ムードが漂っている。今回は2013年以降過去10年の安田記念のレース傾向から今年の出走馬で好走が期待できるタイプを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

安田記念の人気別成績(過去10年)

■表1 【安田記念の人気別成績(過去10年)】

表1は安田記念過去10年の人気別成績。1番人気馬は2013~15年にかけて3連勝したが、16年以降は優勝馬が出ていない。それでも連対率は60.0%、複勝率も80.0%と高い。対して、2番人気馬は勝ち星がなく、複勝率も20.0%と低い。3番人気馬は複勝率50.0%と1番人気馬に次いで高く、4番人気馬は昨年のソングラインら2勝をあげている。以下、7~9番人気馬で4勝と伏兵馬の一発がある。なかでも8番人気馬は一昨年のダノンキングリーら2勝をあげており、複勝率40.0%と健闘している。

2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下の激走も2着1回、3着3回。19年・20年を除いて8番人気以下の人気薄が毎年1頭は3着以内に入っている。配当面では3連単で40万円以上の配当こそないものの、10万円以上は半数の5回にのぼる。

安田記念の枠番別成績(過去10年)

■表2 【安田記念の枠番別成績(過去10年)】

表2は枠番別成績。1~4枠を内、5~8枠を外として分けた場合、内2勝、外8勝と外の勝ち星が圧倒している複勝率でも内の最高が1枠の17.6%であるのに対して、外は7枠の30.4%と高い。また注目すべきは複勝回収値。内で3着以内に入った10頭はすべて上位5番人気以内。対して、外から3着以内に入った20頭中半数以上の11頭は6番人気以下だった。人気薄の馬を狙う場合でも5枠から外の馬を狙っていきたい

安田記念の年齢別成績(過去10年)

■表3 【安田記念の年齢別成績(過去10年)】

表3は年齢別成績。4歳馬が昨年のソングラインら半数の5勝をあげており、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。4歳馬の中でキャリア10戦以内の馬は【5.2.2.10】で複勝率47.4%と非常に高く、11戦以上の馬は【0.0.0.16】と不振傾向にある。

5歳馬は一昨年のダノンキングリーら3勝をあげ、連対率は4歳馬に次いで高い。6歳馬は17年サトノアラジンら2勝。勝ち馬はすべて4~6歳馬から出ている。3歳馬は一昨年シュネルマイスターの3着1回、7歳以上は2・3着1回ずつとなっている。

安田記念の所属別成績(過去10年)

■表4 【安田記念の所属別成績(過去10年)】

表4は出走馬の所属別成績と東西における牝馬の成績。東西別の比較で勝ち星では5勝ずつをあげているが、連対率・複勝率で美浦所属の関東馬が優勢となっている。関東馬の中でも牝馬は【2.4.1.5】で昨年のソングラインら2勝をあげ、複勝率は58.3%と非常に高い。4着以下の5回中4回は4・5着だったもので、つまり12回中11回が5着以内と安定して上位に入っている。この理由としては、同じ東京芝1600mのヴィクトリアMが3週前に行われることによる「慣れ」のメリットが大きいのではないか、と推測される。アエロリットはヴィクトリアMで4着以下に凡走していたが、続く安田記念では18年・19年と続けて2着に好走している。関東の牝馬は今年も積極的に狙っていきたい

では、サンプル数が少ないとはいえ、関西の牝馬がすべて4着以下となった理由を推測すると、ヴィクトリアMから中2週で再度の関東遠征が響いているのではないか。こちらは「慣れ」よりも体力面でのデメリットが大きいのかもしれない。

安田記念の前走クラス別成績(過去10年/前走国内レースのみ)

■表5 【安田記念の前走クラス別成績(過去10年/前走国内レースのみ)】

表5は前走国内レース組の前走クラス別成績。前走G1組が13年ロードカナロアら4勝をあげ、複勝率は27.3%と高く、単勝回収値・複勝回収値ともに100%を超えている。特に近5年は3着以内馬15頭中10頭が前走G1組と集中している。ただし、前走大阪杯組は17年のG1昇格後【0.0.1.10】と結果が出ていない。

前走G2組・G3組は各2勝。オープン特別組は18年モズアスコットが勝利している。

安田記念の前走人気別成績(過去10年/前走国内レースのみ)

■表6 【安田記念の前走人気別成績(過去10年/前走国内レースのみ)】

最後に表6は前走人気別成績。前走国内組の優勝馬9頭はいずれも前走で上位4番人気以内に支持されていた。なかでも前走2番人気以内だった馬が7勝をあげ、複勝率も優秀だ。前走国内組は前走4番人気以内だった馬から狙いたい。

今年の安田記念の注目馬(5/31時点)

■表7 【今年の安田記念の注目馬(5/31時点)】

今年の注目馬は表7のとおり。
世代も幅広く、臨戦過程もさまざまで混戦ムードが漂っている今年の安田記念

表4のデータから推奨したいのが昨年の優勝馬ソングライン。前走ヴィクトリアMも勝利しており、東京マイルの適性は非常に高い。前走からの上積みも見込め、安田記念連覇の可能性は十分にある。

もう一頭の推奨馬はガイアフォース。率でトップの4歳馬でキャリア10戦以内にも当てはまる。前走マイラーズCで2着(4番人気)だったが、自身初の1600m戦で1着シュネルマイスターとクビ差の接戦をするあたり、マイル適性は高い。高速決着に強いタイプで、父キタサンブラック、母父クロフネも東京向き。一発があっておかしくない。

他には近2年の安田記念で好走しているシュネルマイスター、海外帰りでも力出せれば強いセリフォスも当然上位評価としておきたい。
 

競馬あれこれ 第109号

もはや二冠は確定的なのか? オークスを展望する

 
JRA-VAN
チーム・協会

【2023/4/9 阪神 11R 桜花賞(G1) 1着 3番 リバティアイランド (Photo by Shuhei Okada)】

圧倒的な末脚を武器に、桜の女王の座を射止めたリバティアイランド。二冠がかかるオークスでは断然の人気も予想されるが、不安材料はないのだろうか。今回も過去10年のデータを元に、分析を加えていきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

■表1 【人気別成績】

表1は人気別成績。1番人気は過去10年で5勝、複勝率80.0%と高い信頼性を誇る。加えて、2、3番人気も水準以上の成績を残している。人気薄の激走をまったく期待できないわけではないが、全体としては上位人気馬がしっかり走っている様子が見て取れる。

枠番別成績

■表2 【枠番別成績】

表2は枠番別成績。過去10年、6枠の好走馬はいないものの、さらに外の7、8枠から1~3着に入った馬が計10頭いる。また、1~5枠からもすべて好走馬が複数出ており、極端な有利不利はなさそうだ。ただし、細かく見ていくと気になる点はある。7、8枠は単複の回収率が低めで、特に1着になったのはアーモンドアイ、ラヴズオンリーユー、スターズオンアースの3頭。つまり、7、8枠からでも好走は十分可能ではあるが、勝ち切るとなると相当な実力が求められるのかもしれない。

キャリア別成績

■表3 【キャリア別成績】

表3はキャリア別成績で、前走が桜花賞だった馬と、それ以外だった馬に分けている。「前走桜花賞」の場合、出走例が多いのはキャリア4~6戦で、このうち好走例が多いのはキャリア4、5戦。一方、キャリア6戦も2勝を挙げているが、2、3着は1回もなく、安定感では少し見劣る印象だ。キャリア3戦の好走は20年1着のデアリングタクトだけだが、ほかに13番人気4着が1頭、7、8番人気から5着に入った馬が1頭ずついて、内容的には見た目の数字以上と言っていい。ただし、前走桜花賞かつキャリア7戦以上だった10頭はすべて掲示板外に終わっており、これは苦しいようだ。

続いて「前走桜花賞以外」のキャリア別成績。いわゆる別路線組においてもキャリア4戦が複勝率30.0%でトップの数値を残しており、現在のオークスではちょうどいいキャリアなのかもしれない。また、22年2着のスタニングローズが唯一の好走例であるキャリア7戦以上の苦戦傾向も同様だ。そのほか、キャリア3戦や5、6戦からはいずれも複数の好走馬が出ている。ただし、キャリア2戦で臨んだ6頭はすべて掲示板外という結果。今年の皐月賞を2戦2勝のソールオリエンスが勝利したように、最近はキャリア不足というだけでは軽視しづらくなりつつあるものの、気になるデータではある。

前走着順別成績

■表4 【前走着順別成績】

表4は前走着順別成績。この表を見る限り、前走では3着以内には入っておきたい。具体的な数字を記しておくと、前走1~3着だと【9.8.6.73】、勝率9.4%、複勝率24.0%という成績だが、前走4着以下では【1.2.4.74】、勝率1.2%、複勝率8.6%と、好走率が大幅に下がってしまう。

とはいえ、前走4着以下から7頭が好走しているのも事実であり、10年間の数字としては決して少なくはない。そこで、前走4着以下からオークス好走を果たした7頭の戦績をチェックしたところ、うち6頭は「前々走で重賞1着」の実績を収めていることがわかった。該当馬を列記しておくと、13年1着のメイショウマンボ(前々走フィリーズR1着)、14年3着のバウンスシャッセ(同フラワーC1着)、15年2着のルージュバック(同きさらぎ賞1着)、17年3着のアドマイヤミヤビ(同クイーンC1着)、21年2着のアカイトリノムスメ(同クイーンC1着)、22年3着のナミュール(同チューリップ賞1着)となる。

前走レース別成績

■表5 【前走レース別成績】

表5は前走レース別成績。なお、格付けは現在のものに統一している。過去10年のオークス1~3着馬のうち、前走桜花賞が16頭、前走フローラSが7頭と、この2レースだけで75%以上を占める。そこで、この両レースに関しては、表6、7の項でそれぞれ補足データを紹介する。

桜花賞とフローラS以外の前走では、過去10年で2頭のオークス馬を出した忘れな草賞が重要だが、今年は登録馬なし。そのほかでは、フラワーC、スイートピーS、皐月賞、矢車賞からオークスで好走した馬が各1頭いる。前述の忘れな草賞を含み、これら5レースはいずれも芝1800m以上というのが共通点。そして、牡馬混合G1の皐月賞を除く4レースの場合、いずれも前走1着馬がオークス好走を果たしている。

前走桜花賞出走馬の各種データ

■表6 【前走桜花賞出走馬の各種データ】

表6は、前走桜花賞出走馬に関するふたつのデータをまとめたもの。前走着順については、表4の項で前走を問わないデータを確認済だが、桜花賞に限っても3着以内に入っておくことは重要だ。前走桜花賞で1~3着なら【6.2.3.13】、勝率25.0%、複勝率45.8%だが、4着以下だと【1.2.2.49】、勝率1.9%、複勝率9.3%と段違い。なお、前走桜花賞4着以下からオークスで3着以内に巻き返した馬は5頭いるが、いずれも桜花賞で1~4番人気と高く評価されていた馬だったことも記しておきたい。

もうひとつは前走4角通過順。表6の通り、桜花賞で4角1~4番手だった馬は過去10年のオークスで連対がなく、18年3着のラッキーライラックが唯一の好走となっている。つまり、桜花賞で先行していた馬がオークスで結果を残すのは思った以上に難しい。そんなデータが残っている。なお、前走着順の条件を加味した「前走桜花賞で4角5番手以降から1~3着」だった馬は【6.2.2.8】の好成績で、そのなかでもオークス当日に1番人気なら【4.1.0.0】と完璧に近い。

前走フローラS出走馬の各種データ

■表7 【前走フローラS出走馬の各種データ】

表7は、前走フローラS出走馬に関するふたつのデータをまとめたもの。まず前走着順については、フローラS1着なら複勝率40.0%となかなかの好成績。また、確率は少し下がるものの、フローラS2、3着からオークスで連対を果たした例もある。フローラS4着以下はさらに数字を落とし、該当19頭のうち16年のビッシュ(フローラS5着→オークス3着)が唯一の好走例となっている。

ただし、前走フローラSの場合は、着順よりも上がり3Fタイム順に着目すべきかもしれない。表7を見れば、フローラSで上がり1位か2位を記録した馬が、オークスでも好成績を収めていることは一目瞭然。しかし、フローラSで上がり3位以下だった32頭のうち、オークスで好走したのは13年2着のエバーブロッサムしかいない。ちなみに、前述のビッシュも、フローラS5着ながら上がり順は1位だった。逆に、フローラS1着でも上がり3位以下だと【0.0.0.3】と、オークスでは苦戦の傾向が見られる。

【結論】

さて、リバティアイランドである。前走桜花賞の好走データのうち、前走1~3着はもちろん合格。また、4角16番手から圧倒的な末脚を披露しており、もうひとつの好走条件である4角5番手以下も文句なく満たす。さらに、1番人気が確実な情勢であり、表6の項で述べた「桜花賞で4角5番手以降から1~3着」かつ「オークス1番人気」なら【4.1.0.0】という条件も、無事にゲートインさえ果たせばクリアするだろう。キャリア4戦も問題なく、今回のデータ分析からは二冠達成に向かって視界良好と考えたい。

このリバティアイランド以外に、桜花賞で4角5番手以降から1~3着に入った馬は見当たらない。2着のコナコーストは4角2番手、3着のペリファーニアは4角4番手と先行していた点が、オークスでは少々気にかかる。そこで4着以下の中から、表4の項で述べた巻き返し条件である「桜花賞1~4番人気」と「前々走で重賞1着」を満たす馬を探すと、3番人気4着のハーパー(前々走クイーンC1着)が該当する。桜花賞で4角6番手だった点も好走条件にも合致し、巻き返し候補ナンバーワンとしたい。

続いて前走フローラSを見ていく。表7の項で述べた通り、この組はフローラSで上がり1、2位を記録していることが重要だった。しかし、今年のフローラSで優先出走権を得た1着のゴールデンハインドは上がり7位、2着のソーダズリングも上がり5位にとどまった。その点、フローラSでは4着ながら、上がり1位をマークしたイングランドアイズが抽選を突破するようなら注目したい。母が14年のオークスヌーヴォレコルトという点にも魅力を感じる人は少なくないはずだ。

前走が桜花賞、フローラS以外の場合は、芝1800m以上で1着が条件であることを表5の項で述べた。過去10年は出走例がない前走未勝利戦のクインズカムイを除けば、今年該当するのはミッキーゴージャスで、この馬も15年オークス馬のミッキークイーンを母に持つ。表3の項で確認した通り、キャリア2戦で経験不足の懸念はあるものの、血統的なポテンシャル込みでデータを覆す大駆けに期待する手はあるかもしれない。

競馬あれこれ 第108号

【ヴィクトリアM】

ソダシとスターズオンアースが初顔合わせ  過去5回の桜女王対決でワンツーは1回のみ

 

今年のヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)の最大の注目点は、ソダシ(牝5、栗東須貝尚介厩舎)とスターズオンアース(牝4、美浦高柳瑞樹厩舎)の桜花賞馬対決だ。

 グレード制が導入された84年以降、2頭の桜花賞馬が同じレースに出走したケースは20回あった(3頭以上が出走したケースはなし)。“先輩”と“後輩”は10勝10敗の五分。ワンツーは11年ヴィクトリアマイル(1着アパパネ-2着ブエナビスタ)、20年安田記念(1着グランアレグリア-2着アーモンドアイ)の2回あって、いずれも“後輩”が先着している。

 ヴィクトリアマイルでは昨年のソダシVSデアリングタクトに続いて、2年連続6回目の桜花賞馬対決となる。1年前に“先輩”デアリングタクトを撃破したソダシが、今年は“後輩”スターズオンアースに威厳を示すのか。早くも名牝の地位を確立した2頭の戦いから目が離せない。

 

ヴィクトリアマイルで行われた桜花賞馬対決


06年:1着ダンスインザムード、9着ラインクラフト
11年:1着アパパネ、2着ブエナビスタ
12年:3着マルセリーナ、5着アパパネ
18年:6着レッツゴードンキ、10着レーヌミノル
22年:1着ソダシ、6着デアリングタクト

 

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第107号

ヴィクトリアマイル展望】

連覇を狙う白毛の女王ソダシが中心

 

第18回ヴィクトリアマイル・G1が5月14日、東京の芝1600メートルで行われる。
昨年の覇者ソダシ(牝5歳、栗東須貝尚介厩舎)はマイルCS3着以来の一戦。1週前は、栗東ウッドチップで併せ馬を敢行。一杯に追われ6ハロン78秒8―11秒4の好時計をマークした。出来は申し分ないだけに、連覇の期待は十分だ。

umatoku.hochi.co.jp

 大阪杯2着以来の2冠牝馬スターズオンアース(牝4歳、美浦高柳瑞樹厩舎)。ゲートさえ決めれば地力は最上位と言っていい存在。

 勝ち星は全て左回りの安田記念勝ち馬のソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎)、東京新聞杯は好内容の2着ナミュール(牝4歳、栗東高野友和厩舎)も侮れない存在。

 重賞6勝のメイケイエール(牝5歳、栗東武英智厩舎)、高松宮記念2着のナムラクレア(牝4歳、栗東長谷川浩大厩舎)、秋華賞勝ち馬のスタニングローズ(牝4歳、栗東高野友和厩舎)、阪神牝馬S1着、2着サウンドビバーチェ(牝4歳、栗東・高柳大輔厩舎)、サブライムアンセム(牝4歳、栗東藤原英昭厩舎)、京都牝馬S1着ラクリスティー(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、福島牝馬Sで復活Vのステラリア(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、府中牝馬S勝ち馬のイズジョーノキセキ(牝6歳、栗東・石坂公一厩舎)、福島牝馬S3着からの参戦クリノプレミアム(牝6歳、美浦伊藤伸一厩舎)もエントリー。

 

 

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第106号

NHKマイルC】過去の2歳王者の成績は? ドルチェモアの巻き返しなるか


混戦が予想されるNHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)だが、実績なら昨年の最優秀2歳牡馬に選ばれたドルチェモア(牡3、栗東須貝尚介厩舎)が一歩リードしている。前哨戦のニュージーランドTでは7着に崩れたが、前半1000m57秒7の数字が示すように展開が厳しかったのも事実。休み明けを一度使われた上積みも期待できる今回、メンバー中唯一のGI馬として恥ずかしい競馬はできないだろう。

 データの後押しもある。これまでに10頭の2歳GIウイナーがNHKマイルCに参戦しているが、その成績は[3-3-1-3]の勝率30%、連対率60%。11年のグランプリボス(1着)以降の6頭は全て馬券に絡んでいる。その点からいっても、本番の今回は一変の可能性大。復権を果たし、3歳マイル王の座に就くことを期待したい。

【2歳GI勝ち馬のNHKマイルC成績】()内は人気
97年13着マイネルマックス(3)
04年2着コスモサンビーム(4)
06年6着フサイチリシャール(1)
08年12着ゴスホークケン(4)
11年1着グランプリボス(1)
12年2着アルフレード(3)
16年1着メジャーエンブレム(1)
19年1着アドマイヤマーズ(2)
20年2着レシステンシア(1)
21年3着グレナディアガーズ(1)

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第105号

NHKマイルC横山典弘騎手の超“十八番” 1番人気に騎乗なしで驚異の複勝率52%

 

横山典弘騎手がモリアーナ(牝3、美浦武藤善則厩舎)でNHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)の6年ぶり4勝目を狙う。

 横山騎手はこれまでNHKマイルCに21回騎乗。99年にシンボリインディで初制覇を果たすと、15年にはクラリティスカイ、17年にはアエロリットで勝利。武豊騎手と並んで歴代最多タイとなる3勝を挙げている。何より凄いのは、1番人気に一度も騎乗していないにもかかわらず、[3-6-2-10]で勝率14%、複勝率52%のハイアベレージを残していること。まさに“NHKマイルC男”と言っても過言ではない。

 今年はモリアーナで参戦する。前々走のクイーンCはタイム差なしの3着。前走のニュージーランドTでも少々強引な立ち回りから0秒3差の4着に食い下がっているので、GIでも通用するポテンシャルを秘めている。武藤雅騎手から乗り替わりでの初コンビとなるが、98年皐月賞セイウンスカイや04年天皇賞(春)イングランディーレ、14年宝塚記念ゴールドシップなど、テン乗りで幾多の名騎乗を見せてきたレジェンドだから、ワクワク感しかない。アッと驚くヨコテンマジックを期待しよう。

 

横山典弘騎手のNHKマイルCの3着以内】カッコ内の数字は人気


96年2着ツクバシンフォニー(2)
99年1着シンボリインディ(6)
02年2着アグネスソニック(5)
03年2着エイシンツルギザン(5)
05年3着アイルラヴァゲイン(4)
06年2着ファイングレイン(9)
09年2着レッドスパーダ(5)
13年3着フラムドグロワール(8)
15年1着クラリティスカイ(3)
17年1着アエロリット(2)
22年2着マテンロウオリオン(3)

 

 

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com

 

競馬あれこれ 第104号

11R
2023年4月30日(日)
1回京都4日
15:40発走

天皇賞(春) GI

芝・右・外 3200m 天気:- 馬場:- 4歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 本賞金:22000、8800、5500、3300、2200万円

予想印

枠番 馬番 馬名 大多 綾恵 ナベ たま
1 1 ジャスティンパレス        
1 2 ディープモンスター        
2 3 タイトルホルダー
2 4 メロディーレーン        
3 5 アイアンバローズ        
3 6 アスクビクターモア        
4 7 ディープボンド        
4 8 トーセンカンビーナ        
5 9 ヒュミドール        
5 10 サンレイポケット        
6 11 ディアスティマ        
6 12 ブレークアップ        
7 13 ボルドグフーシュ        
7 14 マテンロウレオ    
8 15 エンドロール        
8 16 シルヴァーソニック        
8 17 アフリカンゴールド        

◎:本命、○:対抗、▲:単穴、△:連下

買い目

大多 3=6 3=1 3-13 3-16 6=1
綾恵 3=13 3=7 3-6 3-9 13=7
ナベ 14=3 14=13 14=1 14=12 14=16
たま 14=3 14=13 14=1 14=6 14=16

※「=」は馬番連単の表裏買い、「-」は一方のみ買いです

予想

本命はタイトルホルダー。

実績:
距離・コース:
順調度:
稍・3.16.2
昨年の当レースを含めてG1・3勝。フランス遠征以降は調子を崩していたが、前走・日経賞(G2)を8馬身差で圧勝して復活を果たした。斤量59キロや道悪をものともせずに堂々と逃げ切り、非凡な能力を改めて証明。日経賞をステップとするローテーションは昨年と同じで、1週前の追い切りでは美浦Wで自己ベスト。状態はさらに上向いているため、舞台が京都に替わっても連覇の期待は十分だ。

対抗はアスクビクターモア。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
昨春のクラシック2冠は5、3着と善戦止まりだったが、秋の菊花賞(G1)を制して待望の初戴冠。軽快な先行力を発揮し、レコードで後続の追撃を振り切った。1番人気に推された前走・日経賞(G2)は9着と振るわなかったものの、敗因は出遅れに尽きる。スタートを決めて自分の形に持ち込めれば、逆転Vも可能だろう。

単穴はジャスティンパレス。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
前哨戦の阪神大賞典(G2)を快勝。馬体重16キロ増は成長分で、今回も有力なボルドグフーシュらを一蹴した。兄にパレスマリス(米ベルモントS勝ち)やアイアンバローズ(阪神大賞典2着)がいる牝系はスタミナ型で、昨年の菊花賞(G1)ではアスクビクターモアから僅差の3着。本格化を迎えた今なら好勝負に持ち込める。

抑えはボルドグフーシュ。穴はシルヴァーソニック

今週のワンポイントアドバイス

試走完璧、マテンロウレオ

今週から6週連続G1開催となり、春競馬は佳境に突入する。リニューアルオープン2週目の日曜メインは「第167回天皇賞(春)」。連覇を狙うタイトルホルダーや昨年の菊花賞1〜3着など、最強ステイヤー決定戦にふさわしいメンバーが顔をそろえた。名物2度の坂越えを制してタイトルを手にするのはどの馬か。早速、過去10年のデータを参考にレース傾向を見てみたい。

人気と配当
対馬は2−3、4−3、2−7、2−13、1−4、2−1、1−6、1−11、3−1、2−1番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は6、5、3連対と人気に応えているが、人気薄6、7、11、13番人気からも1頭ずつ連対している。

馬連配当は
3 け た......2回
1000円台...3回
2000円台...1回
3000円台...1回
5000円台...1回
6000円台...1回
万 馬 券......1回

上位馬同士で決まった昨年の520円から、13番人気が2着に食い込んで2万160円と荒れた2016年の万馬券決着まで幅広く、人気面からレース傾向を見極めるのは難しくなっている。

一方、3着に6、12、10、3、2、4、8、4、4、4番人気が入った3連単配当は、11万円台、21万円台、23万円台、24万円台、3780円、1万円台、4万円台、5万円台、1万円台、6970円。こちら13年から4年連続で11〜24万円台の6けた配当が続いたが、ここ6年は1番人気が必ず連対して20年の5万5200円が最高。一時期のような波乱は見られない。

クラス別
馬券対象の30頭は全て重賞からの参戦。 G1組【1.1.0.1.0.1】(1〜5着、着外)、G2組【12.5.3.2.1.1】、G3組【2.0.0.0.0.0】。28頭が前哨戦で掲示板を確保し、例外の2頭はG1組13着とG2組6着。6着以下からの巻き返しはかなり厳しい。

ステップ
日経賞組と阪神大賞典組が6連対でトップタイ。次いで大阪杯組3連対。連対馬の75%を3組で占めている。ちなみに残る5頭は京都記念ダイヤモンドSアメリカJCC、日経新春杯有馬記念からの臨戦馬だった。

所属別
関東馬は42頭が出走して7連対(連対率17%)、関西馬が123頭で13連対(同11%)、外国馬0連対(同0%)。関西馬が他所属馬を引き離しているが、率で関東馬が逆転。タイトルホルダーが昨年勝利して反撃ののろしを上げた。

年齢
4歳 【4.2.4.28】
5歳 【5.4.1.41】
6歳 【1.3.2.33】
7歳 【0.0.3.17】
8歳上【0.1.0.18】
連対率は16、18、10、0、5%。5歳馬が首位に立ち、4歳、6歳馬と続いている。

枠順
21、22年の阪神競馬を除く過去8回は
1枠【2.1.1.10】
2枠【1.1.0.12】
3枠【1.1.1.12】
4枠【1.1.3.11】
5枠【0.1.0.15】
6枠【1.2.1.12】
7枠【1.1.1.16】
8枠【1.0.1.20】

スタート地点は向正面の中間点よりやや2コーナー寄り。最初のカーブまで約400Mあるが、内の1〜4枠は【5.4.5.45】、外の5〜8枠が【3.4.3.63】。内枠が1、3着回数で外枠をややリードしている。(たま)


◎......マテンロウレオがゴールデンウィークの資金をプレゼントする。打倒・現役最強馬を果たすには好位→直線差し切り以外に戦法はない。前走は勝ち馬の絶妙な逃げで4着に敗退したが、3番手で前を射程圏に入れる競馬で本番への完璧な試走を終えた。長丁場でも近年は残り1000Mが勝負。春の長距離王に向け、万全の態勢で臨む。

〇......相手はG1・3勝馬タイトルホルダー。21年の菊花賞を逃げて5馬身、昨年の当レースも7馬身差の圧勝だった。長距離でスピードを持続できるのが武器。凱旋門賞有馬記念は崩れたが、前哨戦の日経賞で59キロを背負って8馬身差のパフォーマンスを見せた。仁川から淀へと舞台を移しての連覇を狙う。

▲......昨年の菊花賞1〜3着が相手。中ではボルドグフーシュに注目する。春のクラシックには間に合わなかったが、3冠ラストの菊花賞でハナ差の2着。出遅れた上、外を回ったロスを思えば負けて強しの内容だった。続く、有馬記念阪神大賞典でも連続2着に好走。末脚が生きる展開になれば逆転も十分可能だ。

△1......ジャスティンパレスはその菊花賞で0秒1差の3着。好位で追走できたが、2週目の3〜4コーナーで前が詰まっていったんブレーキ。立て直したが、あと一歩届かなかった。今年始動の阪神大賞典は好位からメンバー最速の上がりで堂々と差し切り勝ち。ディープインパクト産駒で初の京都も合いそうだ。

△2......シルヴァーソニックは昨年このレースで落馬中止となったが、それを除くと3000M以上は3、3、3、3、1、1着。現在、ステイヤーズS、レッドシーターフH(サウジアラビア)と連勝中で、7歳の今がピークのデキといえる。鞍上も来日2週で9勝を挙げたレーン騎手。ノーマークにはできない。

△3......アスクビクターモアは菊花賞をハナ差ながらレコードで快勝。4コーナー先頭から長くいい脚を使って着差以上に強い競馬を見せた。ただ、前走・日経賞が大差の9着。出遅れて道中でも不良馬場に脚を取られたとはいえ、やや負け過ぎの感がある。G1勝ちの実績は認めても今回は押さえとしたい。
 

競馬あれこれ 第103号

天皇賞(春)】意外に少ない菊花賞馬のワンツー アスク&タイトルでは決まらない!?

 

今年の天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)では2頭の菊花賞馬の激突が注目を集める。一昨年の覇者タイトルホルダー(牡5、美浦・栗田徹厩舎)と昨年の勝ち馬アスクビクターモア(牡4、美浦田村康仁厩舎)。初対決となった3月の日経賞はタイトルホルダーが圧勝、アスクビクターモアが9着と明暗が分かれたが、当時は超が付く不良馬場だった。良馬場なら全く違う結果となっても不思議はない。

 平成以降、天皇賞(春)菊花賞馬が対戦したことは11回ある。93年に1着ライスシャワー、2着メジロマックイーンでワンツーフィニッシュ。しかし、その後の10回は意外にもワンツーがない。タイトルホルダーとアスクビクターモアが1&2着となれば、実に29年ぶりとなる菊花賞馬同士の決着。2頭の走りに注目したい。

平成以降の天皇賞(春)における菊花賞馬対決
・93年…1着ライスシャワー、2着メジロマックイーン
・96年…2着ナリタブライアン、5着マヤノトップガン
・99年…3着セイウンスカイ、7着マチカネフクキタル
・01年…3着ナリタトップロード、8着エアシャカール、12着セイウンスカイ
・02年…1着マンハッタンカフェ、3着ナリタトップロード
・05年…10着ザッツザプレンティ、16着ヒシミラクル
・06年…1着ディープインパクト、10着デルタブルース
・09年…9着アサクサキングス、10着デルタブルース
・16年…1着キタサンブラック、5着トーホウジャッカル
・17年…1着キタサンブラック、3着サトノダイヤモンド
・20年…1着フィエールマン、6着キセキ

 

 

 

 

 


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com