競馬あれこれ 第104号

11R
2023年4月30日(日)
1回京都4日
15:40発走

天皇賞(春) GI

芝・右・外 3200m 天気:- 馬場:- 4歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 本賞金:22000、8800、5500、3300、2200万円

予想印

枠番 馬番 馬名 大多 綾恵 ナベ たま
1 1 ジャスティンパレス        
1 2 ディープモンスター        
2 3 タイトルホルダー
2 4 メロディーレーン        
3 5 アイアンバローズ        
3 6 アスクビクターモア        
4 7 ディープボンド        
4 8 トーセンカンビーナ        
5 9 ヒュミドール        
5 10 サンレイポケット        
6 11 ディアスティマ        
6 12 ブレークアップ        
7 13 ボルドグフーシュ        
7 14 マテンロウレオ    
8 15 エンドロール        
8 16 シルヴァーソニック        
8 17 アフリカンゴールド        

◎:本命、○:対抗、▲:単穴、△:連下

買い目

大多 3=6 3=1 3-13 3-16 6=1
綾恵 3=13 3=7 3-6 3-9 13=7
ナベ 14=3 14=13 14=1 14=12 14=16
たま 14=3 14=13 14=1 14=6 14=16

※「=」は馬番連単の表裏買い、「-」は一方のみ買いです

予想

本命はタイトルホルダー。

実績:
距離・コース:
順調度:
稍・3.16.2
昨年の当レースを含めてG1・3勝。フランス遠征以降は調子を崩していたが、前走・日経賞(G2)を8馬身差で圧勝して復活を果たした。斤量59キロや道悪をものともせずに堂々と逃げ切り、非凡な能力を改めて証明。日経賞をステップとするローテーションは昨年と同じで、1週前の追い切りでは美浦Wで自己ベスト。状態はさらに上向いているため、舞台が京都に替わっても連覇の期待は十分だ。

対抗はアスクビクターモア。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
昨春のクラシック2冠は5、3着と善戦止まりだったが、秋の菊花賞(G1)を制して待望の初戴冠。軽快な先行力を発揮し、レコードで後続の追撃を振り切った。1番人気に推された前走・日経賞(G2)は9着と振るわなかったものの、敗因は出遅れに尽きる。スタートを決めて自分の形に持ち込めれば、逆転Vも可能だろう。

単穴はジャスティンパレス。

実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
前哨戦の阪神大賞典(G2)を快勝。馬体重16キロ増は成長分で、今回も有力なボルドグフーシュらを一蹴した。兄にパレスマリス(米ベルモントS勝ち)やアイアンバローズ(阪神大賞典2着)がいる牝系はスタミナ型で、昨年の菊花賞(G1)ではアスクビクターモアから僅差の3着。本格化を迎えた今なら好勝負に持ち込める。

抑えはボルドグフーシュ。穴はシルヴァーソニック

今週のワンポイントアドバイス

試走完璧、マテンロウレオ

今週から6週連続G1開催となり、春競馬は佳境に突入する。リニューアルオープン2週目の日曜メインは「第167回天皇賞(春)」。連覇を狙うタイトルホルダーや昨年の菊花賞1〜3着など、最強ステイヤー決定戦にふさわしいメンバーが顔をそろえた。名物2度の坂越えを制してタイトルを手にするのはどの馬か。早速、過去10年のデータを参考にレース傾向を見てみたい。

人気と配当
対馬は2−3、4−3、2−7、2−13、1−4、2−1、1−6、1−11、3−1、2−1番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は6、5、3連対と人気に応えているが、人気薄6、7、11、13番人気からも1頭ずつ連対している。

馬連配当は
3 け た......2回
1000円台...3回
2000円台...1回
3000円台...1回
5000円台...1回
6000円台...1回
万 馬 券......1回

上位馬同士で決まった昨年の520円から、13番人気が2着に食い込んで2万160円と荒れた2016年の万馬券決着まで幅広く、人気面からレース傾向を見極めるのは難しくなっている。

一方、3着に6、12、10、3、2、4、8、4、4、4番人気が入った3連単配当は、11万円台、21万円台、23万円台、24万円台、3780円、1万円台、4万円台、5万円台、1万円台、6970円。こちら13年から4年連続で11〜24万円台の6けた配当が続いたが、ここ6年は1番人気が必ず連対して20年の5万5200円が最高。一時期のような波乱は見られない。

クラス別
馬券対象の30頭は全て重賞からの参戦。 G1組【1.1.0.1.0.1】(1〜5着、着外)、G2組【12.5.3.2.1.1】、G3組【2.0.0.0.0.0】。28頭が前哨戦で掲示板を確保し、例外の2頭はG1組13着とG2組6着。6着以下からの巻き返しはかなり厳しい。

ステップ
日経賞組と阪神大賞典組が6連対でトップタイ。次いで大阪杯組3連対。連対馬の75%を3組で占めている。ちなみに残る5頭は京都記念ダイヤモンドSアメリカJCC、日経新春杯有馬記念からの臨戦馬だった。

所属別
関東馬は42頭が出走して7連対(連対率17%)、関西馬が123頭で13連対(同11%)、外国馬0連対(同0%)。関西馬が他所属馬を引き離しているが、率で関東馬が逆転。タイトルホルダーが昨年勝利して反撃ののろしを上げた。

年齢
4歳 【4.2.4.28】
5歳 【5.4.1.41】
6歳 【1.3.2.33】
7歳 【0.0.3.17】
8歳上【0.1.0.18】
連対率は16、18、10、0、5%。5歳馬が首位に立ち、4歳、6歳馬と続いている。

枠順
21、22年の阪神競馬を除く過去8回は
1枠【2.1.1.10】
2枠【1.1.0.12】
3枠【1.1.1.12】
4枠【1.1.3.11】
5枠【0.1.0.15】
6枠【1.2.1.12】
7枠【1.1.1.16】
8枠【1.0.1.20】

スタート地点は向正面の中間点よりやや2コーナー寄り。最初のカーブまで約400Mあるが、内の1〜4枠は【5.4.5.45】、外の5〜8枠が【3.4.3.63】。内枠が1、3着回数で外枠をややリードしている。(たま)


◎......マテンロウレオがゴールデンウィークの資金をプレゼントする。打倒・現役最強馬を果たすには好位→直線差し切り以外に戦法はない。前走は勝ち馬の絶妙な逃げで4着に敗退したが、3番手で前を射程圏に入れる競馬で本番への完璧な試走を終えた。長丁場でも近年は残り1000Mが勝負。春の長距離王に向け、万全の態勢で臨む。

〇......相手はG1・3勝馬タイトルホルダー。21年の菊花賞を逃げて5馬身、昨年の当レースも7馬身差の圧勝だった。長距離でスピードを持続できるのが武器。凱旋門賞有馬記念は崩れたが、前哨戦の日経賞で59キロを背負って8馬身差のパフォーマンスを見せた。仁川から淀へと舞台を移しての連覇を狙う。

▲......昨年の菊花賞1〜3着が相手。中ではボルドグフーシュに注目する。春のクラシックには間に合わなかったが、3冠ラストの菊花賞でハナ差の2着。出遅れた上、外を回ったロスを思えば負けて強しの内容だった。続く、有馬記念阪神大賞典でも連続2着に好走。末脚が生きる展開になれば逆転も十分可能だ。

△1......ジャスティンパレスはその菊花賞で0秒1差の3着。好位で追走できたが、2週目の3〜4コーナーで前が詰まっていったんブレーキ。立て直したが、あと一歩届かなかった。今年始動の阪神大賞典は好位からメンバー最速の上がりで堂々と差し切り勝ち。ディープインパクト産駒で初の京都も合いそうだ。

△2......シルヴァーソニックは昨年このレースで落馬中止となったが、それを除くと3000M以上は3、3、3、3、1、1着。現在、ステイヤーズS、レッドシーターフH(サウジアラビア)と連勝中で、7歳の今がピークのデキといえる。鞍上も来日2週で9勝を挙げたレーン騎手。ノーマークにはできない。

△3......アスクビクターモアは菊花賞をハナ差ながらレコードで快勝。4コーナー先頭から長くいい脚を使って着差以上に強い競馬を見せた。ただ、前走・日経賞が大差の9着。出遅れて道中でも不良馬場に脚を取られたとはいえ、やや負け過ぎの感がある。G1勝ちの実績は認めても今回は押さえとしたい。