混戦ムード漂う安田記念を分析する!
【2023/5/14 東京 11R ヴィクトリアマイル(G1) 1着 6番 ソングライン】
安田記念の人気別成績(過去10年)
■表1 【安田記念の人気別成績(過去10年)】
表1は安田記念過去10年の人気別成績。1番人気馬は2013~15年にかけて3連勝したが、16年以降は優勝馬が出ていない。それでも連対率は60.0%、複勝率も80.0%と高い。対して、2番人気馬は勝ち星がなく、複勝率も20.0%と低い。3番人気馬は複勝率50.0%と1番人気馬に次いで高く、4番人気馬は昨年のソングラインら2勝をあげている。以下、7~9番人気馬で4勝と伏兵馬の一発がある。なかでも8番人気馬は一昨年のダノンキングリーら2勝をあげており、複勝率40.0%と健闘している。
2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下の激走も2着1回、3着3回。19年・20年を除いて8番人気以下の人気薄が毎年1頭は3着以内に入っている。配当面では3連単で40万円以上の配当こそないものの、10万円以上は半数の5回にのぼる。
2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下の激走も2着1回、3着3回。19年・20年を除いて8番人気以下の人気薄が毎年1頭は3着以内に入っている。配当面では3連単で40万円以上の配当こそないものの、10万円以上は半数の5回にのぼる。
安田記念の枠番別成績(過去10年)
■表2 【安田記念の枠番別成績(過去10年)】
安田記念の年齢別成績(過去10年)
■表3 【安田記念の年齢別成績(過去10年)】
安田記念の所属別成績(過去10年)
■表4 【安田記念の所属別成績(過去10年)】
表4は出走馬の所属別成績と東西における牝馬の成績。東西別の比較で勝ち星では5勝ずつをあげているが、連対率・複勝率で美浦所属の関東馬が優勢となっている。関東馬の中でも牝馬は【2.4.1.5】で昨年のソングラインら2勝をあげ、複勝率は58.3%と非常に高い。4着以下の5回中4回は4・5着だったもので、つまり12回中11回が5着以内と安定して上位に入っている。この理由としては、同じ東京芝1600mのヴィクトリアMが3週前に行われることによる「慣れ」のメリットが大きいのではないか、と推測される。アエロリットはヴィクトリアMで4着以下に凡走していたが、続く安田記念では18年・19年と続けて2着に好走している。関東の牝馬は今年も積極的に狙っていきたい。
では、サンプル数が少ないとはいえ、関西の牝馬がすべて4着以下となった理由を推測すると、ヴィクトリアMから中2週で再度の関東遠征が響いているのではないか。こちらは「慣れ」よりも体力面でのデメリットが大きいのかもしれない。
では、サンプル数が少ないとはいえ、関西の牝馬がすべて4着以下となった理由を推測すると、ヴィクトリアMから中2週で再度の関東遠征が響いているのではないか。こちらは「慣れ」よりも体力面でのデメリットが大きいのかもしれない。
安田記念の前走クラス別成績(過去10年/前走国内レースのみ)
■表5 【安田記念の前走クラス別成績(過去10年/前走国内レースのみ)】
安田記念の前走人気別成績(過去10年/前走国内レースのみ)
■表6 【安田記念の前走人気別成績(過去10年/前走国内レースのみ)】
今年の安田記念の注目馬(5/31時点)
■表7 【今年の安田記念の注目馬(5/31時点)】
今年の注目馬は表7のとおり。
世代も幅広く、臨戦過程もさまざまで混戦ムードが漂っている今年の安田記念。
表4のデータから推奨したいのが昨年の優勝馬ソングライン。前走ヴィクトリアMも勝利しており、東京マイルの適性は非常に高い。前走からの上積みも見込め、安田記念連覇の可能性は十分にある。
もう一頭の推奨馬はガイアフォース。率でトップの4歳馬でキャリア10戦以内にも当てはまる。前走マイラーズCで2着(4番人気)だったが、自身初の1600m戦で1着シュネルマイスターとクビ差の接戦をするあたり、マイル適性は高い。高速決着に強いタイプで、父キタサンブラック、母父クロフネも東京向き。一発があっておかしくない。
他には近2年の安田記念で好走しているシュネルマイスター、海外帰りでも力出せれば強いセリフォスも当然上位評価としておきたい。
世代も幅広く、臨戦過程もさまざまで混戦ムードが漂っている今年の安田記念。
表4のデータから推奨したいのが昨年の優勝馬ソングライン。前走ヴィクトリアMも勝利しており、東京マイルの適性は非常に高い。前走からの上積みも見込め、安田記念連覇の可能性は十分にある。
もう一頭の推奨馬はガイアフォース。率でトップの4歳馬でキャリア10戦以内にも当てはまる。前走マイラーズCで2着(4番人気)だったが、自身初の1600m戦で1着シュネルマイスターとクビ差の接戦をするあたり、マイル適性は高い。高速決着に強いタイプで、父キタサンブラック、母父クロフネも東京向き。一発があっておかしくない。
他には近2年の安田記念で好走しているシュネルマイスター、海外帰りでも力出せれば強いセリフォスも当然上位評価としておきたい。