競馬あれこれ 第115号

【AI予想・宝塚記念】イクイノックスは圏外で波乱必至!? 春のグランプリで人工知能が高評価を与えた本命候補3頭とは


今週の重賞(平地)競走は日曜日の阪神競馬場で行われる春のグランプリ宝塚記念(GI)のみとなりますので、今回はこちらのレースを取り上げたいと思います。

 まずは、過去の傾向から見ていきましょう。

 過去10年、前走芝2000m組前走芝3200m組に良績が集中しています。過去10年で前走芝2000m組が4勝2着5回3着1回、前走芝3200m組が4勝2着3回3着2回となっています。前走芝2000m組で3着以内に好走した馬は大阪杯(GI)や鳴尾記念(GIII)、クイーンエリザベス2世C(G1)を使われていました。

 大阪杯鳴尾記念は今回と同じ阪神競馬場で行われますので、前走で同じコースを走った事が宝塚記念に活かされるのではないでしょうか。また、クイーンエリザベス2世Cは海外のG1競走で世界の強豪が相手となりますので、レベルの高い一戦で得た経験も宝塚記念で結果を出すための重要な要素と言えるかもしれません。

 前走芝3200m組で3着以内に好走した馬は全て天皇賞(春)(GI)からの参戦でした。今回の宝塚記念は芝2200mと特殊な距離で行われます。天皇賞(春)も施行回数が少ない芝3200mという特殊な距離になりますので、そこでの経験が活きてくると言えるかもしれません。

 続いては前走の着順です。過去10年で、前走1着から5着だった馬が8勝2着6回3着6回と好成績を残しています。一方、前走6着以下だった馬は2勝2着4回3着4回と苦戦傾向です。前走で掲示板を外した馬でも変わり身を見せる事はありますが、過去10年で前走6着以下から巻き返したのはGII以上での勝ち鞍があった馬のみというのは覚えておきたいところです。

 それでは、今週の宝塚記念で、AIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆波乱を示唆するAI

ジャスティンパレス

 21年9月にデビューし新馬戦、黄菊賞(1勝クラス)と連勝。3戦目にはホープフルS(GI)に挑み2着となり、早い段階から素質の高さを見せていた本馬ですが、春の3歳クラシックでは皐月賞(GI)9着、日本ダービー(GI)9着と精彩を欠いてしまいます。

 しかし、秋になると神戸新聞杯(GII)を制し、3歳クラシック最終戦菊花賞(GI)でも3着と能力の高さを改めて証明する結果を残しています。明け4歳となった今年は阪神大賞典(GII)から始動し勝利を収めると、その勢いで挑んだ天皇賞(春)で待望のGI初制覇を飾りました。

 今年に入ってから目覚ましい活躍を見せていますし、今の充実ぶりを考えればGI連勝も十分に可能ではないでしょうか。

 

ダノンザキッド

 20年6月にデビューし新馬東京スポーツ杯2歳S(GIII)、ホープフルSと3連勝。無敗でビッグタイトルを獲得した実力馬です。その後は勝ち鞍にこそ恵まれていませんが、GI戦線で何度も上位争いに食い込んでいます。特に昨年の香港C(G1)ではジオグリフ、ジャックドール、レイパパレ、パンサラッサなどの実力馬を相手に日本馬では最先着となる2着と好走し存在感を示しています。

 今年で5歳となりましたが、4月の大阪杯で3着に好走していますし、前走のクイーンエリザベス2世Cでも世界の強豪相手に5着と健闘しています。過去10年の宝塚記念で良績を残している前走芝2000mからの参戦ですし、何よりも阪神競馬場では4度の出走経験があり、全て3着以内に入っており高いコース適性もあります。好走するだけの条件は揃っていると言えますし、久々のGI制覇に期待が高まります。

 

ユニコーンライオン

 21年の宝塚記念で2着と好走。レイパパレやキセキ、カレンブーケドールなど当時のGI戦線で活躍していた馬を相手に結果を残し、本馬もGIレベルの能力馬である事を証明し、その後の活躍に期待が高まっていましたが、宝塚記念後に蟻洞(蹄の疾患)を発症し長期休養を余儀なくされます。

 戦列に復帰したのは22年7月のプロキオンS(GIII)でしたが長期休み明けの影響か16着と大敗。その後の2戦目も二桁着順と精彩を欠きます。しかし、復帰4戦目となった福島記念(GIII)で逃げ切り勝ちを収めて復活を果たし、今年はオーストラリアで行われたクイーンエリザベスS(G1)で5着と掲示板を確保と完全復活と言っていい活躍を見せています。

 今回は好走実績のあるGIレースですし、復調著しい近況を考えれば上位争いに加わるシーンがあっても驚けません。

 

 

 


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