競馬あれこれ 第41号

【AI予想・阪神JF】ダークホースは抽選組に!? 妙味を生むハイレベルレースの僅差敗戦

 

今週も引き続き「中山・阪神・中京」の3場開催。重賞は土曜日に中日新聞杯(GIII・中京・芝2000m)、日曜日にカペラS(GIII・中山・ダート1200m)と阪神JF(GI・阪神・芝1600m)が行われます。

 やはり注目となるのは、GI・阪神JF。堅く収まることもあれば、昨年のように荒れることもあるという少々掴みどころの難しいレースです。

 来年の牝馬クラシックの主役を探すという意味でも、見逃せない一戦となることでしょう。

 毎週、重賞での激走馬を予想するこのコーナー。今週も膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが、阪神JFでの狙い馬を探していきます。

 月曜日現在、登録馬は29頭。抽選でどの馬が出走できるかはわからないですが、現時点での上位人気になりそうな馬をチェックしておきましょう。

 やはり上位人気になりそうなのは、アルテミスS(GIII・東京・芝1600m)の勝ち馬ラヴェル (牝2・栗東・矢作厩舎)と、2着だったリバティアイランド(牝2・栗東・中内田厩舎)でしょう。両馬ともに阪神競馬場は初となりますが、評価が落ちることはなさそうです。

 その他では、夏の札幌2歳S(GIII・札幌・芝1800m)で1番人気1着と順調に駒を進めてきたドゥーラ(牝2・栗東・高橋康厩舎)、C.ルメール騎手鞍上で、前走もみじS(オープン・阪神・芝1400m)を圧勝した関東馬ウンブライル(牝2・美浦・木村厩舎)、前走コスモス賞(オープン・札幌・芝1800m)で2勝目をあげたモリアーナ (牝2・美浦・武藤厩舎)辺りも注目される存在となるでしょう。

 さらに、新潟2歳S(GIII・新潟・芝1600m)を勝利したキタウイング (牝2・美浦・小島厩舎)や、ファンタジーS(GIII阪神・芝1400m)1着リバーラ(牝2・美浦・高柳瑞厩舎)と2着ブトンドール(牝2・栗東池添学厩舎)など、前走オープンクラスの上位馬がこぞって出走。まさに大混戦といえるレースになりそうです。

【前走の敗戦が妙味を生む!?】

 予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映していない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。

 そして今週、月曜日時点でAIが選出してきた本命候補は、なんとマラキナイア(牝2・栗東・吉岡厩舎)でした。

 まだ新馬戦を勝っただけなので出走確実とはいえない馬です。抽選を突破できれば、波乱の主役になるということでしょうか。

 同馬は、父ジャスタウェイ、母カウアイレーン (母父キングカメハメハ)という血統。半兄にはステイフーリッシュ、リバーシブルレーンなどの活躍馬もいる血統です。

 同馬のデビューは、今年6月の新馬戦(中京・芝1600m)。単勝オッズ1.7倍の断然人気に支持されました。

 レースは3番手追走から、最後は34.7秒の最速上りで優勝。このときの2着レゾルシオン、4着マイネルカーライル、6着コスモサガルマータ、8着フェルヴェンテなどは後に未勝利戦を勝ち上がっているので、レベルの高い一戦だったといえるでしょう。

 2戦目は、10月末のアルテミスS(GIII・東京・芝1600m)に出走。中団外目を追走する競馬でしたが、最後は差し切れずに5着に敗れています。

 このときは阪神JFでも上位人気に支持されそうなラヴェルやリバティアイランドに先着を許していますが、まだ経験の浅い2歳牝馬勝ち馬ラヴェルとのタイム差は0.3秒と僅かでしたから、大きく人気を落とすようであれば絶好の狙い目となるかもしれません。

 あとは、出走メンバー・鞍上・枠順などが確定した後、AIがどう判断するのか…。週末掲載の最終AI予想も楽しみにお待ちください!