競馬あれこれ 第59号

有馬記念】5着エフフォーリアに復活の〝光〟は見えたのか? イクイノックスとの差は歴然も…

 

[GⅠ有馬記念=2022年12月25日(日曜)3歳上、中山競馬場、芝内2500メートル]

 昨年覇者エフフォーリアは勝ち馬から0秒8遅れた5着に終わった。

 道中は好位の外でスムーズな追走。残り3ハロンから鞍上が仕掛けていったが、外から並びかけてきたイクイノックスとの手応えの差は歴然だった。直線も必死に食い下がろうとしたが、後続にも差されて掲示板確保が精一杯だった。

 それでも陣営に悲観の色はなかった。「今年の中で一番状態はよかった。自分のやりたい競馬はできたし、負けはしたけど得るものもあった」と横山武は現状での〝完全燃焼〟を強調。鹿戸師も「勝ちに行く競馬をして差されたのだから仕方ない。ジョッキーも含めてやるだけのことはやりました」と納得の表情だ。

 この日、発表された馬体重は前走からプラス12キロで過去最重量の532キロ。「体は重くなかった。馬はよくなっていた。あとは気持ちの問題」と鹿戸師は〝重め残り〟の声を一蹴した。

 今年未勝利に終わった昨年の年度代表馬。ただ、負けたとはいえわずかながらの〝〟は見えた今季最終戦となったようだ。