「2強」が不在のフェブラリーSを制する馬は?
【Photo by JRA】
4歳・5歳が強い
■表1 【フェブラリーSの年齢別成績、過去10年】
過去10年(以下、同様)のフェブラリーSの年齢別成績を調べたところ、4歳と5歳の成績が良かった。6歳は5歳に比べると好走率が半分近くに下がってしまった。7歳以上になるとさらに厳しくなるが、8歳で好走した馬が3頭もいた。ベテランの馬も軽視はできない。
アメリカのダート血統に注目
種牡馬成績を調べたところ、ゴールドアリュールが【3.2.1.11】の好成績で、ゴールドドリームとコパノリッキーが複数回好走した。勝ち馬を出している種牡馬の中で、現役時代にJRA所属だったのは意外にもこの馬だけだった。その他はAmerican Pharoah、トワイニング、Henny Hughes、ケイムホーム、Lomon Drop Kidと現役時代はアメリカのダートで活躍した馬ばかりだ。2着馬を出した種牡馬にもMajestic Warriorやシニスターミニスターといったアメリカのダート血統がいる。こうした上位勢の顔ぶれを見ると、明らかにJRAの芝とは異なり、ダートらしい特徴が出ていると言える。
前哨戦を使うことがマイナスではない
■表3 【フェブラリーSの前走レース別成績、過去10年】
前走1400~1800mで2着以内が有力
■表4 【フェブラリーSの前走距離別成績、過去10年】
さらに前走距離別成績を調べてみると、今回距離延長よりも短縮の方が成績は良かった。ただし、前走1800m【6.4.4.32】が好走馬の大半を占めており、前走2000m以上からは勝ち馬が出ていなかった。前走1400~1800m組は【10.6.8.97】で、その内前走2着以内だと【6.4.5.32】という成績だった。つまり今回の1600mと近い距離のレースで好走している馬が狙いの一つになる。
【結論】
【結論】
前走東海S2着のオメガギネスに注目
前走東海Sで2着と敗れてしまい危うく除外になりそうだったオメガギネスだが、ローテーション自体は好ましい。まだキャリアが浅く、G1経験もない新興勢力的な存在だが、本競走においてはそのようなタイプ(モーニンやインティなど)が良く好走しており、プラス材料だと考えたい。
前走成績が良く、1600~1800mのダートG1/Jpn1で好走実績があるのはイグナイター、ドゥラエレーデ、レッドルゼル、ウィルソンテソーロ。前走東京大賞典は敗れたが、シニスターミニスター産駒のキングズソード、ミックファイアあたりまで有力とみたい。
前走成績が良く、1600~1800mのダートG1/Jpn1で好走実績があるのはイグナイター、ドゥラエレーデ、レッドルゼル、ウィルソンテソーロ。前走東京大賞典は敗れたが、シニスターミニスター産駒のキングズソード、ミックファイアあたりまで有力とみたい。