上がり1位の馬が勝ちまくる阪神大賞典を分析する
【Photo by JRA】
1番人気の成績が優秀
■表1 【阪神大賞典の人気別成績、過去10年】
7歳以上は好走例なし
■表2 【阪神大賞典の年齢別成績、過去10年】
前走JRAのG1組が強い
■表3 【阪神大賞典の前走クラス別成績、過去10年】
上がり3ハロン1位の馬が9勝
■表4 【阪神大賞典の決め手・上がり別成績、過去10年】
脚質(決め手)と上がり3ハロン別の成績を調べたところ、上がり3ハロン1位の成績が【9.2.1.0】と際立っていた。少頭数でスローペース必至の芝長距離戦ということで、逃げ・先行馬の粘り込みも気になる状況ではあるが、阪神大賞典はとにかく決め手を問われるレースであることがわかる。前走3勝クラスの松籟Sを勝ったばかりだったトーセンカンビーナ(20年)が5番人気ながら、メンバー中1位タイの上がりをマークして2着に食い込んだ例もある。
また、15年に7番人気で2着(上がり3ハロンは2位)に入った牝馬のデニムアンドルビーの存在も印象的。芝3000m以上の経験は全くなかったが、地力の高さと鋭い決め手を発揮し好走してみせた。
【結論】
また、15年に7番人気で2着(上がり3ハロンは2位)に入った牝馬のデニムアンドルビーの存在も印象的。芝3000m以上の経験は全くなかったが、地力の高さと鋭い決め手を発揮し好走してみせた。
【結論】
前走上がり1位で重賞を勝った2頭に注目
21年と22年の阪神大賞典を連覇しているディープボンドは近2走、ジャパンC10着、有馬記念15着と大敗が続いているが、メンバー中唯一の前走有馬記念組というアドバンテージがある。ただ、7歳馬である点がデータ的にはネック。23年の阪神大賞典は3番人気で5着と敗れている点も気になる。
落馬競走中止となった22年天皇賞(春)以外は芝長距離で安定した走りを見せているシルヴァーソニックは8歳馬であり、長期の休み明けでもある。
テーオーロイヤルも芝重賞実績では上位。特に近2走はメンバー中1位の上がり3ハロンをマークし、ステイヤーズS2着、ダイヤモンドS1着と結果を出している。6歳と年齢的な心配がない点も大きい。
あとは前走日経新春杯連対馬のブローザホーンとサヴォーナも有力だろう。長距離適性や実力は拮抗しているはずだが、上がりの速さが問われる一戦なのでブローザホーンに分があるとみたい。
落馬競走中止となった22年天皇賞(春)以外は芝長距離で安定した走りを見せているシルヴァーソニックは8歳馬であり、長期の休み明けでもある。
テーオーロイヤルも芝重賞実績では上位。特に近2走はメンバー中1位の上がり3ハロンをマークし、ステイヤーズS2着、ダイヤモンドS1着と結果を出している。6歳と年齢的な心配がない点も大きい。
あとは前走日経新春杯連対馬のブローザホーンとサヴォーナも有力だろう。長距離適性や実力は拮抗しているはずだが、上がりの速さが問われる一戦なのでブローザホーンに分があるとみたい。