実績か、未知の魅力か? 朝日杯FSを分析する
朝日杯FS近8年の人気別成績
■表1 【朝日杯FS近8年の人気別成績】
表1は朝日杯FS近8年の人気別成績。1番人気馬は2019年サリオスら最多の3勝をあげており、連対率62.5%・複勝率87.5%と高い。4着以下に敗れた1回も16年ミスエルテの4着で、安定して上位に入っている。2番人気馬は18年アドマイヤマーズら2勝で、連対率50.0%・複勝率62.5%と1番人気馬に次いで高い。これら1・2番人気馬の単勝回収率・複勝回収率はともに100%以上となっている。
以下、3・6・7番人気馬が1勝ずつ。2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下も2着1回、3着3回と馬券に絡んでいる。ダノンプレミアムが勝利した17年(1→3→2番人気)、ドウデュースが優勝の昨年(3→1→4番人気)以外は7番人気以下の伏兵が1頭は馬券に絡んでいる。出走馬のレベルは年によって違いがあり、今年は伏兵の出番があってもいいのではないか。
以下、3・6・7番人気馬が1勝ずつ。2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下も2着1回、3着3回と馬券に絡んでいる。ダノンプレミアムが勝利した17年(1→3→2番人気)、ドウデュースが優勝の昨年(3→1→4番人気)以外は7番人気以下の伏兵が1頭は馬券に絡んでいる。出走馬のレベルは年によって違いがあり、今年は伏兵の出番があってもいいのではないか。
朝日杯FS近8年のキャリア別成績
■表2 【朝日杯FS近8年のキャリア別成績】
朝日杯FS近8年の前走距離別成績
■表3 【朝日杯FS近8年の前走距離別成績】
表3は前走距離別成績。前走1600m組が16年サトノアレスら過半数の5勝をあげており、複勝率トップだ。昨年は2着セリフォス(前走デイリー杯2歳S1着)が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。1600m組の中では前走サウジアラビアRC組が【2.2.1.4】で19年サリオスら2勝をあげ、複勝率55.6%と好相性だ。
前走1800m組は昨年のドウデュース(前走アイビーS1着)、前走2000m組は15年リオンディーズ(前走新馬戦1着)がそれぞれ優勝。前走1400m組からは一昨年のグレナディアガーズ(前走未勝利戦1着)が勝利しているが、連対率・複勝率ともに低め。この中で京王杯2歳S組は【0.2.2.18】で勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。
前走1800m組は昨年のドウデュース(前走アイビーS1着)、前走2000m組は15年リオンディーズ(前走新馬戦1着)がそれぞれ優勝。前走1400m組からは一昨年のグレナディアガーズ(前走未勝利戦1着)が勝利しているが、連対率・複勝率ともに低め。この中で京王杯2歳S組は【0.2.2.18】で勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。
朝日杯FS近8年の前走着順別成績
■表4 【朝日杯FS近8年の前走着順別成績】
朝日杯FS近8年の前走上がり順位別成績
■表5 【朝日杯FS近8年の前走上がり順位別成績】
阪神芝1600mで行われた2歳戦の種牡馬別成績(2022/10/8〜12/11)
今年の朝日杯FSの主な有力馬(12/14時点)
■表7 【今年の朝日杯FSの主な有力馬(12/14時点)】
※フルゲート18頭
今年の主な有力馬は表7のとおり。
今回人気を集めそうなのはダノンタッチダウンだが、前走のデイリー杯2歳Sは上がり最速ながら2着。秋以降の阪神マイルで勝ち星がないロードカナロア産駒ということもあり、押さえ評価までに留めたい。
替わって一番手に評価したのがドルチェモア。前走サウジアラビアRCを上がり最速の脚で勝ち切っている。キャリア2戦で、前走2番人気1着もプラス材料だ。先行して速い上がりも使えるだけに好勝負できる可能性は高いと見る。
実績馬を相手に未知の魅力を感じさせるのがレイベリング。前走東京芝1600mの新馬戦で上がり最速となる33秒1の脚で3馬身半差の快勝。新馬戦とはいえ、スローペースで直線だけで後続を引き離すのは能力の高さゆえといえる。キャリア1戦馬ながら勝ち切ってしまう可能性もありそうだ。
他ではコース相性の良さを見せるリアルスティール産駒のオールパルフェもしっかりと押さえておきたい。
今年の主な有力馬は表7のとおり。
今回人気を集めそうなのはダノンタッチダウンだが、前走のデイリー杯2歳Sは上がり最速ながら2着。秋以降の阪神マイルで勝ち星がないロードカナロア産駒ということもあり、押さえ評価までに留めたい。
替わって一番手に評価したのがドルチェモア。前走サウジアラビアRCを上がり最速の脚で勝ち切っている。キャリア2戦で、前走2番人気1着もプラス材料だ。先行して速い上がりも使えるだけに好勝負できる可能性は高いと見る。
実績馬を相手に未知の魅力を感じさせるのがレイベリング。前走東京芝1600mの新馬戦で上がり最速となる33秒1の脚で3馬身半差の快勝。新馬戦とはいえ、スローペースで直線だけで後続を引き離すのは能力の高さゆえといえる。キャリア1戦馬ながら勝ち切ってしまう可能性もありそうだ。
他ではコース相性の良さを見せるリアルスティール産駒のオールパルフェもしっかりと押さえておきたい。