競馬あれこれ 第251号

秋華賞 × 過去データ分析】

前走と生産者成績から浮かび上がる有力馬はこれだ!

【データ分析】

今週から秋の新潟開催がスタートし、東京・京都・新潟の3場開催となる。日曜京都では3歳牝馬G1の秋華賞が行われる。オークスを含めて重賞3連勝中のカムニャックが連勝を伸ばすのか、大いに注目だ。それでは2021年・22年の阪神開催を含めた過去10年のデータから今年の秋華賞で狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

勝ち馬は4番人気以内。4番人気以内なら関東馬優勢

表1 【秋華賞の人気別成績(過去10年)】

表1は秋華賞の人気別成績。1番人気馬は昨年のチェルヴィニアら最多の5勝をあげ、複勝率60.0%。2番人気馬は勝ち星がなく、複勝率50.0%。以下、3番人気馬が3勝、4番人気馬が2勝。勝馬はすべて上位4番人気以内から出ている。これら上位4番人気以内の所属別成績では、美浦所属の関東馬が勝率・連対率・複勝率いずれも栗東所属の関西馬を上回っている。

5番人気以下では5番人気馬が複勝率40.0%、6・7番人気の好走がなく、8~10番人気馬から3着以内馬が出ている。11番人気以下の好走はなかった。

前走オークス組は前走2番人気以内が好成績

表2 【秋華賞の前走レース別成績(過去10年)】

表2は前走レース別成績。前走が優駿牝馬、つまりオークス組が一昨年のリバティアイランドら過半数の6勝をあげ、複勝率38.5%とトライアル組を上回っている。前走オークス組の好走馬10頭はすべて前走3着以内なのだが、今年は該当馬がいない(カムニャックは前走ローズS組)ので、前走人気で分類すると前走1・2番人気が好成績をあげている。今年のオークス1番人気はエンブロイダリーで、2番人気はアルマヴェローチェ(秋華賞には出走せず)。オークスでは9着に敗れたエンブロイダリーの巻き返しなるかが大きな注目ポイントだ。

紫苑S組はG3時に22年スタニングローズら3勝をあげているが、G2に格上げされてからの近2年で好走したのは昨年2着のボンドガールのみ。出走数最多のローズS組は15年ミッキークイーンの1勝のみで、2・3着が多い。前走条件戦だった馬は18年ミッキーチャーム(前走藻岩山特別)の2着が最高成績だった。

前走重賞で上がり1位の馬が好成績

表3 【前走重賞組の前走上がり順位別成績(過去10年)】

前走重賞だった馬の前走上がり順位別成績では、上がり1位だった馬が昨年のチェルヴィニアら5勝をあげ、複勝率52.9%と非常に高い。昨年は上位3着までを独占し、近5年の3着以内馬15頭中7頭を占めている。

前走2位が複勝率33.3%、前走3位が同27.3%と、上がり順位が下がるごとに複勝率も下がっている。

ノーザンファーム生産馬が大半の9勝

表4 【秋華賞の生産者別成績(過去10年)】

生産者別成績では、ノーザンファーム生産馬が大半の9勝をあげているノーザンファーム生産馬の秋華賞における人気別成績では、1番人気馬が最多の4勝をあげるも1着か4着以下がハッキリしており、複勝率では2・3番人気馬の方が上回っている。3着以内馬は上位5番人気以内におさまっており、6番人気以下からは好走馬が出ていない。

長谷川牧場からは20年デアリングタクトが優勝。社台ファームからは優勝馬が出ていないものの、複勝率ではノーザンファーム生産馬を上回っている。同生産馬の人気別成績では上位5番人気以内の馬が連対率66.7%・複勝率83.3%と非常に高い

【結論】

オークス9着エンブロイダリーの巻き返しに期待!

今年の秋華賞の出走予定馬は表5のとおり。

表5 【今年の秋華賞の主な出走予定馬】

※フルゲート18頭。2勝クラス勝ちの2頭は抽選対象。

1番人気が想定されるのはフローラSオークスローズSと重賞3連勝中のカムニャック。前走ローズSの勝ち時計も1分43秒5と速く、秋華賞に向けて万全と思われるが、前走ローズS組(表2)や前走上がり3位馬(表3)の成績を見るとデータ的にはアタマ鉄板とは言い切れない。しかも勝ち星がない社台ファーム生産馬(表4)。ただし今回5番人気以内は確実で、2・3着固定で買う手はありそうだ。

代わって1着候補で狙いたいのが前走オークスで9着に敗れたエンブロイダリー。前走オークスは差し追い込み勢が上位を占めており、道中5番手では厳しい流れだった。また父アドマイヤマーズは2000m(皐月賞4着)までしか経験がなく、本馬にとっても2400mは距離が長かったのだろう。表2の前走オークス1番人気、表4のノーザンファーム生産馬と買い材料は揃っていて、今回4番人気以内なら上位人気の関東馬(表1)ということになる。オークスからの距離短縮も間違いなく好材料で、アタマから積極的に狙ってみたい。

前走オークス2・3着が出走しない状況では、前走ローズSで上がり1位を記録し3着まで追い込んだセナスタイルに注目。まだキャリア3戦で前走からの上積みも見込め、上位争いに加わってもおかしくない。