競馬あれこれ 第225号

桜花賞×過去データ分析】キャリアが浅い素質馬を探せ

 

【データ分析】

今週日曜日に牝馬三冠の一戦目・桜花賞が行われる。23年はキャリア3戦以内の馬、24年はキャリア4戦以内の馬が上位を独占したように、近年はキャリアが浅い馬が活躍している。2歳時に十分な賞金を獲得した馬は本番に直行する、という使われ方がトレンドになっていることが大きな要因だろう。いつものようにJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析した。

1~2番人気の好走率が高い

■表1 【桜花賞の人気別成績、過去10年】

過去10年の人気別成績を調べたところ、1番人気【1.4.1.4】は勝率こそ10.0%と低かったが、連対率は50.0%、複勝率は60.0%だった。2番人気は勝率50.0%と非常に高く、連対率・複勝率は60.0%だった。当日1~2番人気馬の内、前走阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF)組【3.2.0.0】は連対率100%と抜群。前走チューリップ賞組【0.3.1.4】も悪くない成績だが、勝ち馬はいなかった。例えば、ラッキーライラックは阪神JF1着→チューリップ賞1着→桜花賞2着という成績。レシステンシアは阪神JF1着→チューリップ賞3着→桜花賞2着という成績だった。このように前哨戦を使って桜花賞に直行することは、必ずしもプラスにはならない。

また、下位人気に目を向けると10番人気以下は【0.0.0.88】という成績だった。阪神芝1600mは各馬が力を発揮しやすいコースとは言え、人気薄の激走が全くないのは異常に感じる。伏兵馬を探す際には9番人気以内というのを目安にした方が良さそうだ。

キャリア3戦以内の好走率が高い

■表2 【桜花賞のキャリア別成績、過去10年】

キャリア別の成績を調べたところ、2戦【1.0.1.8】が複勝率20.0%、3戦【4.6.3.25】が勝率10.5%・連対率26.3%・複勝率34.2%と好走率が高かった。ちなみに3戦以内馬の前走着順別成績は前走1着【3.2.2.20】、前走2着【1.3.0.7】、前走3着【1.0.1.2】であり、当然ながら前走は3着以内に好走していることが望ましい。前走6着以下【0.1.1.3】の巻き返しもあるが、好走した2頭は15年2着クルミナルと3着コンテッサトゥーレで、ともに前走は重馬場のチューリップ賞で敗れていた。

キャリア4~5戦で勝利した4頭を調べたところ、15年レッツゴードンキ(阪神JF2着など複勝率100%)、21年ソダシ(阪神JFなど4戦全勝)、22年スターズオンアース(クイーンC2着など複勝率100.0%)、24年ステレンボッシュ(阪神JF2着など連対率100.0%)が該当。いずれの馬もデビューから一度も4着以下がなかった。

このように近年の桜花賞はキャリアが浅くても素質がある馬か、キャリア4~5戦の安定した成績の馬に注目する必要がある。

桜花賞は外枠が不利

■表3 【桜花賞の枠番別成績、過去10年】

最後に枠番別成績を調べたところ、1枠と8枠が未勝利、1枠と7枠は連対率10.0%未満、8枠は複勝率が10.0%と最も低かった。おそらく1枠は内で包まれやすく、8枠は距離のロスが生じやすいため不利だと考えられる。ただ、平均着順と平均人気の数値を見比べると、1枠は平均人気よりも平均着順の方が良かったので、絶対に不利ではなさそう。一方、8枠は平均人気よりも平均着順が悪く、7枠も同様の傾向だった。つまり桜花賞では外枠を引いた場合が不利になる。

【結論】

アルマヴェローチェは阪神JFから直行

枠番次第になるが、まず注目すべきは昨年の阪神JFを制したアルマヴェローチェ。トライアルを使わずに桜花賞に直行というローテーションは予定通り。キャリアも3戦と浅く、当日1~2番人気以内に支持されれば相当有力だろう。

エリカエクスプレス新馬フェアリーSを連勝して2戦2勝の成績。前走フェアリーSの勝ち方が良く、桜花賞当日はある程度人気を集めそうだ。エリカエクスプレスと同じ杉山晴紀厩舎所属のトワイライトシティも新馬アネモネSを制し2戦2勝の成績。ただ、こちらは人気薄かもしれない。

アルマヴェローチェ以外のキャリア3戦馬の中ではリンクスティップが最も魅力的だ。新馬2着→未勝利1着→きさらぎ賞2着と重賞を含み連対率100%。マイル戦の経験はないが、前走きさらぎ賞で競り落としたランスオブカオス(3着)が次走チャーチルダウンズCを勝った。この点を評価し、今回の注目馬としたい。

あとは阪神JF2着を含み複勝率100%(キャリア4戦)のビップデイジーが有力だ。