競馬あれこれ 第69号

【サイン馬券・シンザン記念】40年ぶりの異常事態発生!当時の覇者メジロモンスニーがカギを握る

 

シンザン記念2023

GⅢシンザン記念=2023年1月8日(日曜)中京競馬場、芝1600メートル

 GⅢシンザン記念の冠になっているのは1964年に史上2頭目のクラシック3冠を達成したシンザンだ。通算成績は19戦15勝で2着が4回。生涯連対を外さなかった準パーフェクトホースで、67年に冠名がついた当レースが設立された。

 現在JRAで所属した競走馬の名前を冠した重賞は4つしかないセントライト記念弥生賞ディープインパクト記念、共同通信杯の副称=トキノミノル記念)。非常に誉れ高い一戦なのだが…今年はなんと計7頭しか出走しない少頭数レースとなった。

 近年複数の新設レースがある2、3歳世代限定重賞は頭数が揃わないケースが散見される。昨年も毎日杯=10頭、サウジアラビアRC=9頭、アルテミスS=10頭、デイリー杯2歳S=10頭、と少頭数は軒並み若い世代のものだったが、それにしても8つの枠連が成立しない7頭というのは珍しい。実際、頭数が揃いにくかった時期でもここまで〝縮まった〟例は少なく、7頭立てのシンザン記念は実に1983年までさかのぼる。

 で、その年の結果は…のちの2冠(皐月賞日本ダービー)2着馬メジロモンスニーがサンエムヒーローに5馬身差をつけて勝利。1→4番人気の決着で、馬番の組み合わせは7→3番。時空を超えて7頭立てシンザン記念がリンクすると読んで、3―7の馬連を押さえるのは手だろう。

 一方、勝ち馬メジロモンスニーが何かを語っていると推理する手もある。同馬のキャリアを振り返って目に入るのは「河内洋」がこの馬に4回騎乗していること。河内騎手が40年後のシンザン記念に調教師としてサンライズピースを送り出す…。これは7頭立ての懸け橋といえるサインになり得るのでは? ならば本線は1番のサンライズピースから買いたい。極端な人気は避けられそうなだけに、馬連総流し(6点)でもプラスが見込めるはずだ。